大谷翔平のスクープを“誤報”してしまった米記者も告白 関係者が語る移籍舞台裏「今まで見たことない」
米大リーグ、ドジャースの公式YouTubeチャンネルが3月31日(日本時間4月1日)、昨年12月の大谷翔平投手加入までの舞台裏を明かすドキュメンタリー映像を公開した。様々な憶測が飛び交った騒動の関係者が当時を回顧し、誤報を飛ばした米記者が「私のキャリアにおいて、お気に入りの日とは言えないですね」と率直な気持ちを明かすなど、今だからこそ語れる狂乱ぶりを振り返っている。
ドジャース公式が公開した舞台裏
米大リーグ、ドジャースの公式YouTubeチャンネルが3月31日(日本時間4月1日)、昨年12月の大谷翔平投手加入までの舞台裏を明かすドキュメンタリー映像を公開した。様々な憶測が飛び交った騒動の関係者が当時を回顧し、誤報を飛ばした米記者が「私のキャリアにおいて、お気に入りの日とは言えないですね」と率直な気持ちを明かすなど、今だからこそ語れる狂乱ぶりを振り返っている。
生々しい舞台裏が描かれた。ドジャース公式YouTubeチャンネルが公開したのは「バックステージ・ドジャース」と題する人気シリーズだ。「オフシーズンとスプリングトレーニング」という副題の通り、大谷や山本由伸投手を獲得したストーブリーグの動きや、怪我からの復帰を目指す選手の練習過程に焦点が当てられた。もちろん、大谷の去就を巡る騒動も大きな扱いになっている。
「(去就を)追いかけ、渦中にいて、そして間違った私にとっては、間違いなくキャリアにおいてお気に入りの日とは言えないですね」と恥ずかしそうに告白したのは、MLB専門局「MLBネットワーク」のジョン・モロシ記者だ。大谷が自身のSNSでドジャース移籍を発表した前日の昨年12月8日(同9日)、「ショウヘイ・オオタニは今日、トロントへ向かう途中だ」と“大誤報”を飛ばしてしまった記者だ。
ブルージェイズ入りを示唆したこのX(旧ツイッター)への投稿には大きな反響が寄せられ、世界中の人がトロントへ向かうビジネスジェットをインターネット上で追跡する大騒ぎに発展した。結果的に大谷がトロントに向かっていた事実はなく、翌日には自らドジャース入りを公表。同記者は「不正確な情報を含むレポート」だったとして「皆さんを失望させ大変申し訳ありませんでした」と謝罪していた。
番組の中では、米誌「スポーツ・イラストレイテッド」のステファニー・エプスタイン記者も「オオタニのようなFAは今まで見たことがありませんでした。これほど私たちに何も明かさない人はいませんでした」と異例の進行を回顧。「球団幹部たちでさえ、彼が何を求めているか分かっていなかったと思います」と、メディアに情報がもれることなく、秘密裡に進んだ交渉過程を振り返っている。
ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長らも「ウィンターミーティング(WM)前にショウヘイと代理人のネズ・バレロととてもいい話し合いができました。だから楽観的な気分でWMに臨んだのですが、あまりに多くの異なる話を聞いたので、私たちがあまり分かっていないことにすぐ気付きました」と口にし、情報の少なさに実は困惑していたようだ。
(THE ANSWER編集部)