沈黙破った大谷翔平に残った「4つの疑問」 米メディアが言及、水原氏は「理にかなっているか」
米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手は25日(日本時間26日)、長く専属通訳を務めた水原一平氏が違法賭博に関与したとされる問題について声明を発表した。水原氏が大谷の資金を盗用した疑いで解雇された20日以降、この問題について記者会見を開いて初めて言及。これまで報じられてこなかった新たな情報も公開されたことに注目が集まった。会見を総括した米メディアは「4つの疑問」について言及している。
水原氏の違法賭博問題を受けて会見
米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手は25日(日本時間26日)、長く専属通訳を務めた水原一平氏が違法賭博に関与したとされる問題について声明を発表した。水原氏が大谷の資金を盗用した疑いで解雇された20日以降、この問題について記者会見を開いて初めて言及。これまで報じられてこなかった新たな情報も公開されたことに注目が集まった。会見を総括した米メディアは「4つの疑問」について言及している。
本拠地ドジャースタジアムで行われたエンゼルス戦の試合前に、大谷本人がメモを日本語で読み上げる形で行われた会見。まず水原通訳の行動について「信頼していた方の過ちというのは悲しく、ショック」と話し、自身の行動に関しては「何かに賭けたりとか、誰かに代わって賭けたりとかもない」「ブックメーカーに送金することもない。彼(水原氏)がしていたことも知りませんでした」などと約12分間にわたって説明した。
米メディアはも会見の内容を一斉に報じ、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が「非常に正直だった」と話すなど、さまざまな反応も見られた1日。そんな中、米ヤフースポーツは「ショウヘイ・オオタニの通訳のスキャンダル:ドジャースのスターが彼自身サイドの話をした後に残る4つの疑問」との見出しで記事を掲載した。
まず挙げられたのは「MLB選手の銀行口座から450万ドル(約6億8100万円)が消えていることになぜ誰も気づかなかったのか?」。続けて「ESPNがこの話を報じたとき、誰もショウヘイ・オオタニに話さなかったのか?」と水原氏の行動について指摘した。
さらに「ここでのイッペイ・ミズハラのプランは一体何だったのだろうか?」といった3つ目の「疑問」に踏み込み「通常、犯罪者が罪を犯すとき(オオタニの関係者は、ミズハラがそうであり、そうしたと告発していること)、少なくとも犯罪者にとっては理にかなっていることを期待する」と記したうえで、こう続けている。
「ミズハラにとって、これはすべて理にかなっているか?彼は本当に、誰にも気づかれずにオオタニの資産から450万ドルを取り出したと思ったのだろうか?ESPNが取り囲んでいる中、彼は本当に誰も選手本人に話さないと思っていたのだろうか?彼は本当に、見事にこの事が自分に降り注ぐまで、すべてを放置していたのだろうか?」
最後の「疑問」は「この全てに対する解決策はいつ得られるのか?」。水原氏の違法賭博問題に関する騒動の沈静化はまだ先のようだ。
(THE ANSWER編集部)