水原氏の騒動で気になる「過去の事例」 最後の処分選手は「出場停止にならず」 焦点は“何に”
米大リーグのドジャースは、20日の開幕戦後に大谷翔平投手の通訳を長年勤めた水原一平氏を解雇した。米国の複数メディアが、水原氏の違法賭博への関与を報じている。MLB機構も22日(日本時間23日)になって調査を行うと声明を発表する中、過去の球界関係者の賭博事例にも注目が集まっている。
大リーグが問題視するのは“違法賭博”と“野球に賭けたか”
米大リーグのドジャースは、20日の開幕戦後に大谷翔平投手の通訳を長年勤めた水原一平氏を解雇した。米国の複数メディアが、水原氏の違法賭博への関与を報じている。MLB機構も22日(日本時間23日)になって調査を行うと声明を発表する中、過去の球界関係者の賭博事例にも注目が集まっている。
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米全国紙「USAトゥデー」が報じたのは「最後に賭博への関与で罰せられた選手」についてだ。
記事はまず、MLBは「選手が他のスポーツに賭けることを禁止してはいない。彼らは(合法スポーツベッティングの)ドラフトキングスとファンデュエルズを通じて賭けができると選手たちに通達している」としており、賭けそのものが禁じられているわけではないと伝えている。
その上で、賭博により最後に罰せられた選手として、ジャレッド・コザート投手の例を紹介した。2013年にアストロズでデビューし、メジャー3球団で通算74試合に登板、16勝23敗の成績を残した投手だ。
2015年のマーリンズ時代のことで、違法のスポーツ賭博に関わったと判断されたためだという。ただ「野球に賭けてはいないことが調査により判明すると、彼は罰金処分となったが出場停止にはならなかった」と伝えている。実際コザートはこの年4月に処分を受けたものの、シーズン14試合に登板している。
ただ、野球に賭けていた場合は別だ。記事は「もし、自身に関係ない野球の試合に賭けた選手が見つかれば、彼は自動的に1年間の出場停止処分を受ける」と指摘。さらに「自身が関係する試合に賭けていれば、その選手は永久追放となる」と続けている。この処分を1989年に受けたのが、通算4256安打の大リーグ記録を持つピート・ローズだと紹介した。
以上の例から「調査の結果、ミズハラが野球賭博をしていなければ、オオタニが処分を受ける可能性は低いだろう」と今後を推測している。その上で「オオタニにとって最大のダメージとなり得るのは、けがれない評判に傷がつくことだろう。グランド内外で最も稼ぐ球界最大のスターなのだ」と続けている。
(THE ANSWER編集部)