水原氏の“窮状”は妻も知らなかった 報じられた悔恨の言葉、大谷翔平にも「共有できなかった」
米大リーグのドジャースは、20日に韓国・ソウルで行われた開幕戦後に、大谷翔平投手の通訳を長年務めた水原一平氏を解雇した。複数の米国メディアが、違法賭博に関与した疑いを報じている。米スポーツ専門局「ESPN」は、解雇前後に水原氏に行った取材内容を公開。その中で水原氏は妻がこの件を知らないでいること、友人や家族から借金をしているなどの“窮状”を明かしている。
「ESPN」が、解雇半日前の水原氏に行った取材内容を公開
米大リーグのドジャースは、20日に韓国・ソウルで行われた開幕戦後に、大谷翔平投手の通訳を長年務めた水原一平氏を解雇した。複数の米国メディアが、違法賭博に関与した疑いを報じている。米スポーツ専門局「ESPN」は、解雇前後に水原氏に行った取材内容を公開。その中で水原氏は妻がこの件を知らないでいること、友人や家族から借金をしているなどの“窮状”を明かしている。
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22日(日本時間23日)にはMLB機構が調査に乗り出すと声明を発表する中、「ESPN」は事件のここまでを時間軸でまとめた記事を発表した。これによると同紙は開幕戦当日、韓国時間の午前中に水原氏と1時間半に及ぶインタビューを行っている。
その中で水原氏は、エンゼルス時代の年俸は8万5000ドル(約1287万円)だったと明かしている。2022年末までには賭博で100万ドル(約1億5142万円)以上を失い、友人や家族から借金していたのだという。そしてこの件を、大谷に伝えることはなかった。
記事は水原氏の「ショウヘイには共有できなかった。生活費を支払うので精一杯。カツカツだったんです。彼の生活スタイルに合わせる必要があったから。しかし、それと同時にそれを彼に言いたくはありませんでした」という言葉を紹介。「私の妻は今でもこれについて知りません」とも話したという。
さらに、大谷に借金の肩代わりと頼んだ後、数週間は気まずかったと言い「会うのがつらかった。彼は素晴らしい人間。何事もなかったかのように過ごしていた」と話したという。このお金を大谷に返済するつもりなのかという記者の問いには「そうだ」と答えた上で、大谷が“賭け”を一切しないことを付け加え「賭博は酷いものだ」と語っている。
このインタビューから半日が経った20日の深夜に、水原氏は球団から解雇された。そして21日の未明に「ESPN」が電話で連絡をとると、このインタビューでは嘘をついていたとし、発言を撤回。「オオタニは賭博や借金、返済について何も知らない」という立場をとっている。
(THE ANSWER編集部)