ブシャール、「憧れの妖精」初撃破の“援軍”告白 激励殺到「普段会話ない選手からも」
打倒妖精に現れた“援軍”「たくさんの選手が私のところに来て、幸運を祈ると」
「私はそれ(シャラポワの復帰)が正しいことだとは思わない。彼女はペテン師よ。どの分野のスポーツでもペテン師はそのスポーツを2度とすべきではないと思います。正しいやり方で、真摯にプレーしている他の選手にとって、公正ではありません」
一方、グランドスラム優勝5回のシャラポワはブシャールの糾弾に対して「私は格上」と強気に言い放ち、取り合わない姿勢を示していた。
記事では、ブシャールが今回の試合に臨む舞台裏を明かしている。
「試合前から本当に気持ちが入っていた。なぜなら、たくさんの選手が個人的に私のところに来て、幸運を祈ると言ってくれた。普段、会話をしないような選手からも、ね。テニス界からたくさんのテキストが届いたわ。みんな応援をしてくれたの」
女子テニス界屈指のビッグネームであるシャラポワに対し、ドーピング違反で処分明けの直後から大会の主催者側はワイルドカードを与え、出場を認めた。大会側を批判する声は多かったが、ドーピング違反を犯していたシャラポワを公然と糾弾する選手は多くなかった。その裏で、ブシャールにはテニス界の同僚から「打倒シャラポワ」の応援メッセージが殺到していたという。
多くの後押しを手にする形で今やヒールと化した元祖妖精を倒したブシャール。2014年ウィンブルドン準優勝後、近年は不調から60位とランキングを落としていた。世界が注目した一戦での白星を足がかりに完全復活を果たせるだろうか。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer