西武OB戦で鮮やかなロンダートを披露

　還暦を過ぎたと思わせないプロ野球OBの華麗な身のこなしが反響を呼んでいる。16日にベルーナドームで行われた西武のOB戦。球団が福岡から移転してきた1979年以降の名選手がズラリと顔を揃える中、2安打2打点と活躍した61歳の秋山幸二氏がMVPに輝いた。打撃や好送球に加え、鮮やかなロンダートも披露。動画が公開されると、「こんな60代は見たことない」とファンを驚愕させている。

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　現役引退から22年とは思わせない健在ぶりだった。5回1死一、二塁で打席に立った秋山氏。力みのない滑らかなスイングから放たれた打球は高々と舞い、左翼手の定位置を大きく越える適時打となった。塁上では満面の笑み。スタンドからは大きな喝采が送られた。さらに6回2死三塁でも鋭い打球で遊撃の頭を越えるタイムリー。中堅の守備でも好返球で観客を沸かせた。

　試合後にMVPで名前を呼ばれ、軽快なステップでグラウンドへ。現役時代の代名詞だったバク宙を披露するかと思われたが、ロンダートで止め、照れ笑いを浮かべた。受賞インタビューでは「さっきやろうかなと思って、途中まではできるんだけども、そこからちょっと怖いなと思って」と笑顔。さらに司会者からの要望でもう1度ロンダートを披露すると、美しいフォームでファンを魅了した。

　一連の動画を「パーソル パ・リーグTV」が公式YouTubeで公開。「ロンダートのフォームが60代のそれじゃないんよ…」「“いやいや、バク宙は無理よ”みたいな感じ出してるけど、その年でそんな綺麗なロンダート出来るだけでエグイのよ」「来月62歳になる人とは思えない…」「こんな60代の人は見た事ありません…」「身体能力オバケなの60代になっても変わらないの本当すごい　バケモンすぎ」と驚嘆するコメントが集まった。

　通算2157安打、437本塁打のレジェンド。抜群の身体能力で走攻守のそろった名選手だった。この日は80歳になった土井正博氏も鮮やかな流し打ち。「80歳でこの打撃は化け物過ぎる」などと話題を呼んでいた。