アルボンが持論

　自動車レース・F1の第2戦サウジアラビアGPは9日、決勝が行われ、9番手でスタートした角田裕毅（RB）は15位だった。一時12位に浮上したが、ケビン・マグヌッセン（ハース）から厳しく寄せられて後退。スポーツ・チャンネル「DAZN（ダゾーン）」が決定的瞬間の動画を公開した。他チームのドライバーも「より多くのドライバーたちが同じことをやるかもしれない」と懸念を示している。

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　角田が仕掛けた29周目のターン1手前。追い抜かれたマグヌッセンは負けじとターン2で抜き返した。この際に強引に外へ押し出された角田はスピードを落とし、エステバン・オコン（アルピーヌ）にも抜かれて14位に後退。結局、マグヌッセンは12位だった。

　このシーンの前にマグヌッセンは角田との順位争いなどで、すでに計20秒のペナルティーを受け、ポイント争いから脱落。後続に「蓋をする」ことで同僚のニコ・ヒュルゲンベルグが10位となり、1ポイント獲得に貢献した。英専門誌「オートスポーツ」は、アレクサンダー・アルボン（ウィリアムズ）のコメントを掲載。マグヌッセンの走行について、このように持論を展開した。

「1人のドライバーを犠牲にしてポイントを保証するなら、どのチームも同じことをすると思う。トップチームはしないかもね。しかし、チャンスがあればポイントを取らなければいけない中堅チームであれば、いつだってやるだろう。もしかしたら、チームメイトのポイントを保証するために、より多くのドライバーたちが同じことをやるかもしれない」

　アルボンは、現行の規則についても「5秒から10秒（のペナルティー）は正しいと思わない。ポジションを戻してそのままにしておかなければいけない」と指摘。「ユウキ相手の10秒ペナルティーは、少し厚かましかった。言ってみれば、味方選手のポイントを保証するための10秒ペナルティーということだ」と疑問を呈していた。