「テニスにVARが必要だ」 物議を呼んだ失格劇で海外選手ら紛糾「恥ずべき」「ルール見直しを」
男子テニスのドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権が1日、UAEで行われ、ロシア出身のアンドレイ・ルブレフがシングルス準決勝で失格処分を受けた。アレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)戦終盤に線審の判定に納得がいかず。怒鳴りながら詰め寄り、暴言を吐いたとして失格となった。海外メディアは動画付きで報道。選手らは「テニスにVARが必要だ」「恥ずべき」と主張している。
海外テニスの失格劇が物議
男子テニスのドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権が1日、UAEで行われ、ロシア出身のアンドレイ・ルブレフがシングルス準決勝で失格処分を受けた。アレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)戦終盤に線審の判定に納得がいかず。怒鳴りながら詰め寄り、暴言を吐いたとして失格となった。海外メディアは動画付きで報道。選手らは「テニスにVARが必要だ」「恥ずべき」と主張している。
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ルブレフが怒りを露わにした。1セットずつを取り合い、迎えた第3セット。相手の深いショットがイン判定となり、そのままプレーを続けた。結局はポイントを奪われる形に。すると、ジェスチャーを交えながら線審を怒鳴りつけた。顔を近づけて激高。場内はブーイングに包まれた。近くにいた別の線審はロシア語で暴言を吐いたと主張。主審らに伝えられ、スポーツマンシップ違反で失格処分が下された。
ルブレフは英語で叫び、不適切な言葉を使っていないと“無実”をアピールしたが、実らなかった。対戦相手のブブリクも擁護するように寄り添い、失格に納得がいかない様子。双方の主張が食い違い、事の真偽は明らかではないが、米スポーツ専門局「ジ・アスレチック」によると、ルブレフは今大会のポイントと賞金15万7755ドル(約2400万円)が没収されるという。
判定を巡ってテニス界で物議を呼んでいる。元世界1位アンドレ・アガシ(米国)や錦織圭(日清食品)らを指導した名伯楽ブラッド・ギルバート氏は、Xで「技術はあるのだから、全てのATPツアー、WTAツアーのトーナメントは自動線審を義務づけるべきだ」と指摘。今大会は自動線審がなかったことに触れた。
さらに女子世界ランク12位ダリア・カサトキナ(ロシア)も「ということはリプレー映像を確認することさえなく、選手を失格させ、ポイントと賞金を奪うことができるってこと??? なんてジョークだ。テニスにVARが必要で、自動線審が全ての大会に必要だという新たな立証だ」と主張した。
男子世界ランク24位アレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナ(スペイン)も「線審の認識が正しかったか確かめることもなく、ルブレフを失格にしたのは非常に不公平。このルールは見直され、変更されるべき。恥ずべきこと。テニスにVARが必要だ」と紛糾。問答無用で失格になったことが話題になっているようだ。
(THE ANSWER編集部)