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パリ五輪男子マラソンの逆転内定へ 大迫傑超えなるか、鈴木健吾「全力で出し切りたい」【東京マラソン】

3日の東京マラソンに向けた会見が1日、都内で行われ、一部選手が出席した。男子は今夏のパリ五輪切符を懸けた最終選考レース。逆転での五輪切符獲得を目指す選手たちが意気込みを語った。

会見で意気込みを語る鈴木健吾【写真:浜田洋平】
会見で意気込みを語る鈴木健吾【写真:浜田洋平】

東京マラソンが3日号砲

 3日の東京マラソンに向けた会見が1日、都内で行われ、一部選手が出席した。男子は今夏のパリ五輪切符を懸けた最終選考レース。逆転での五輪切符獲得を目指す選手たちが意気込みを語った。

 男子日本代表は、昨年10月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で小山直城(Honda)と赤﨑暁(九電工)が内定。MGCファイナルチャレンジ(男子は福岡国際、大阪、東京)で設定記録2時間5分50秒を切った中で最上位選手が最後の1枠を得る。MGC以降は設定記録突破者が現れず、今大会が最終選考会。該当者がいない場合は、MGC3位の大迫傑(Nike)が内定する。

 五輪切符の行方は2時間5分50秒を切った上で最上位の選手になるか、大迫になるのか。2時間4分56秒(21年びわ湖毎日)の日本記録保持者・鈴木健吾(富士通)に期待がかかる。設定記録を上回る自己記録の持ち主は、自身と大迫しかいない。鈴木は22年東京マラソンでも2時間5分28秒で4位に入った。MGCは股関節痛で12キロ手前で途中棄権するなど、22年東京大会以降はフルマラソンを走破できていない。

「まずはスタートラインに立てそうなのでサポートに感謝します。私は2021年東京五輪を見てから次の五輪こそはという想いで4年間やってきました。その4年でいろいろあったけど、これがファイナルチャレンジ。いろんな想いがあります。(設定タイムは)出せないタイムではない。(キプチョゲと走ることには)3年前も一緒に走らせていただいた。その時は全然チャレンジできなかった。今年もチャレンジしたいけど、選考がかかっているのでまずはパリのチケットを獲らないといけない」

 既に代表内定した妻・一山麻緒とともに夫婦同時出場も懸かっている。「一緒に行けたらいいなと常々言って目標にしてきた。しっかりついていけるように頑張りたい。パリ五輪につながるレースなので東京マラソンを選んだ。この大会が次に繋がるように自分の持っている力を全力で出し切りたい」と話した。

会見でコメントする山下一貴【写真:浜田洋平】
会見でコメントする山下一貴【写真:浜田洋平】

 山下一貴(三菱重工)は21年2月のびわ湖で初マラソンながら2時間8分10秒。昨年の東京マラソンでは、日本歴代3位の2時間5分51秒で日本人トップの7位に入った。同8月のブダペスト世界陸上は、入賞目前の40キロ過ぎから両脚の痙攣で2度失速するアクシデント。それでも、2時間11分19秒の12位で日本勢トップに入った。MGCは32位だったが、今大会に懸ける。

「自己ベスト更新は自分の100%を超えること。簡単ではないけど、自分にはわかりやすいので目標にしやすい。コンディションは10、11月は上がってこなかったけど、2月最後にはまとまってきた。(キプチョゲは)凄い選手ですけど、キプチョゲ選手と戦う練習をしてきていないので、自分のレースをしたい。自己ベスト更新が一つの目標。最後までマイペースを崩さず走り切りたい」

 昨年東京で2時間5分59秒(日本歴代4位)をマークした其田健也(JR東日本)もブダペスト世界陸上に出場。約1か月半後のMGCは15キロ付近で途中棄権した。「コンディションはいつも通り。体調は凄くいいです。今回はパリ五輪に向けて最後のチャレンジ。前回大会の山下選手、その前は鈴木選手に先着された。今回は1番を獲らないとパリに行けないので、まずは着順にこだわりたい。最後の1枠を勝ち取る。シンプルにそれだけを求めたい」と力を込めた。

 今大会は東京五輪で連覇した前世界記録保持者エリウド・キプチョゲ(ケニア)ら海外トップ選手も参加する。

(THE ANSWER編集部)


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