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「世界トップの地位を失いかねない」 中国を襲った世界卓球の大波乱…あわや金星献上に海外仰天

25日まで行われた世界卓球団体戦(韓国・釜山)は、男女ともに中国の優勝で幕を閉じた。日本も男女ともに激闘を繰り広げ、特に女子は中国との決勝で優勝にあと一歩と迫るなど、卓球ファンを熱狂させた。数多くの名場面、珍事も生まれたこの大会を振り返る。大会初日には、中国女子がインドを相手に3-2で勝利するもまさかの大苦戦。世界ランク1位が同155位に屈するなど、世界に衝撃が走った。

アイヒカ・ムカルジーに敗れた孫頴莎【写真:ロイター】
アイヒカ・ムカルジーに敗れた孫頴莎【写真:ロイター】

世界卓球団体戦でインドに中国震撼

 25日まで行われた世界卓球団体戦(韓国・釜山)は、男女ともに中国の優勝で幕を閉じた。日本も男女ともに激闘を繰り広げ、特に女子は中国との決勝で優勝にあと一歩と迫るなど、卓球ファンを熱狂させた。数多くの名場面、珍事も生まれたこの大会を振り返る。大会初日には、中国女子がインドを相手に3-2で勝利するもまさかの大苦戦。世界ランク1位が同155位に屈するなど、世界に衝撃が走った。

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○世界155位が中国のNo.1を撃破…世界2位まで敗れる波乱

 大会は波乱の幕開けとなった。インドの世界155位のアイヒカ・ムカルジーが同1位の孫頴莎を3-1で撃破。さらに、同49位のスリージャ・アクラも同2位の王芸迪にストレート勝ち。会心の勝利に、ムルカジー自身は「ランキング1位の孫穎莎に勝てて、本当に素晴らしい気分です。今日は私の日でした。彼女は素晴らしかったし、私もとてもうまくできました。自信があったから、試合を楽しむべきだ、と自分に言い聞かせました」と歓喜した。

 アクラも「王芸迪を倒せて本当に嬉しかったです。チームのスピリットを感じたし、ベンチにいた選手たちも応援してくれたので、とてもモチベーションが上がりました。私たちはいつも互いに励まし合っています。最善を尽くしました」と大健闘に満足げだった。

○海外に走った衝撃「完璧な記録が崩壊」「夢のようだ」

 まさかの苦戦を強いられた中国女子。これにはワールド・テーブルテニス(WTT)も驚いた様子で、公式インスタグラムに「完璧な記録が崩壊した」「ITTF世界卓球2024で、アイヒカ・ムカルジーがスン・インシャにチーム戦で初の敗北を与えた」と記し、大波乱の試合を速報。別の投稿でも「インドのITTF世界卓球2024第1試合で、アイヒカ・ムカルジーがスン・インシャを破り、チームが大喜び」と番狂わせを伝えていた。

 衝撃の展開を目撃した海外ファンからは「世界No.1を破るというのは夢のようだ」「これは観戦するのがとても面白い試合だった」「この女性がやってのけたことが信じられない」「ワオ!おめでとう。なんて偉業だ!」「歴史が作られた!! おめでとう」「オーマイガー。これはショック中のショックだ」「インドの国民にとって、なんて誇らしい瞬間なんだ」と驚きの声が上がっていた。

○中国メディアは警鐘「世界トップの地位を失いかねない」

 あわや大金星を献上するところだった中国国内にも衝撃は広がった。中国の専門メディア「卓球ネット」はインドの「変則ラバー」に注目。「あまり一般的ではない、特殊なやりかたで『めったやたらに名手をやっつける』彼女たちは決して軽視できない存在だ」と警戒心を強め、特殊なラバーは「ラケットに弾力性と回転を与え、打ち出されたボールの軌跡は予測不能」としている。

 昨年9月のアジア大会の女子ダブルスでは陳夢、王芸迪を相手に番狂わせを演じたインドペアが銅メダルを獲得。同メディアは「中国もそれに適応し、対応しなければ、世界のトップとしての地位を失うことになりかねない」と危機感を示していた。さらに中国メディア「澎湃新聞」も「ここ数年、インドペアは韓国、日本、中国チームに重要な勝利を収めている。彼らが中国チームのパリ五輪シーズン中の重点的な研究対象となることは間違いない」と警鐘を鳴らしていた。

(THE ANSWER編集部)


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