卓球日本を相手に「勝利はなぜ難しかったのか」 大苦戦・中国で分析された世界2位&3位の問題点
「王芸迪は孫と正反対」「陳夢はピーク過ぎているのかも」厳しい指摘も
「王芸迪は孫と正反対で、普段の試合では非常に高いレベルの戦いをするが、肝心の試合になると手足が言うことを聞かない。王は昨年、早田に二度敗れているが、いずれも重要な試合での敗戦だった。メンタルの資質というのは天性のもので、後から訓練はできるが、努力では補えない部分もある。また、頭を使って考えることも必要だ」
王芸迪とともに、東京五輪で頂点に立った陳夢についても「実力は依然として素晴らしいが、すでに30歳となり、ピークは過ぎているのかもしれない」と全盛期を過ぎていると分析。「陳夢は初めて早田に敗れ、それまでの『7連勝』が終わった」「2023年は女子シングルスで一度も優勝していない。メンタルに問題があり、心がリセットできず、勝つことへの渇望が失われていたのではないだろうか」と精神面に問題があると推測していた。
その陳夢の闘志に火をつけたのが、第5試合で戦った15歳の張本だったと記事では紹介。試合後に陳夢が「15、6歳の子には負けたくなかった」と語っていたそうで「陳夢は負けたくなかった。それが彼女を刺激した」「張本を前にしたときの彼女の目は鋭く研ぎ澄まされた、勝利を渇望する目だった」と変化を指摘した。
以前の中国代表は団体戦決勝であっても3-0で簡単に勝利する事が多かったと振り返っている同メディアは「ところが今回、中国は初めて、団体決勝でリードされる状況に追い込まれた」と今回のシチュエーションが以前までと違うことを強調。陳夢が大きなプレッシャーの中で戦ったことについて「以前であれば、優勝に花を添えるだけの試合だが、今回は死地からの回生の試合である。プロとしての末期にこのような経験ができたことで、陳夢の卓球人生は更に豊かなものとなったのではないだろうか」と競技人生においては良い経験だったとしていた。
(THE ANSWER編集部)