韓国メディアが解任クリンスマン監督を猛批判する理由 「無能な在宅監督は不要」強烈な見出しも
サッカーの男子韓国代表を率いたユルゲン・クリンスマン監督が16日、正式に解任された。韓国サッカー協会が同日にソウルで開いた会議で決定し、チョン・モンギュ会長が発表した。アジア大会の準決勝で敗退し、選手間の内紛まで発覚してからの異常な結末に、韓国メディアからは怒りの声が上がっている。
わずか1年での解任、違約金11億円超との報道も
サッカーの男子韓国代表を率いたユルゲン・クリンスマン監督が16日、正式に解任された。韓国サッカー協会が同日にソウルで開いた会議で決定し、チョン・モンギュ会長が発表した。アジア大会の準決勝で敗退し、選手間の内紛まで発覚してからの異常な結末に、韓国メディアからは怒りの声が上がっている。
韓国紙「スポーツ朝鮮」は、「無能な在宅監督は必要ない」と衝撃的な見出しを掲げている。クリンスマン監督は韓国にいない期間の方が長く、国内プロのKリーグをほとんど視察しないことでも批判を浴びてきた。記事はさらに「能力不足、態度不良、改善の余地なし……クリンスマンの在任1年」とつづけており、アジアカップ直後に大会は成功だったと思うと自画自賛したことも批判している。
また、クリンスマン監督の任期は2026年の北中米ワールドカップまで保証されていたため、100億ウォン(約11億2400万円)前後の違約金が発生する可能性もあると報じられている。韓国メディア「ニュース1」は「8年前に米国でも82億(ウォン)の違約金……常習犯」との見出しで、2016年の11月に米国代表監督を解任された際も、620万ドル(約9億3000万円)という高額の違約金を受け取った事実を紹介した。
さらに、専門メディア「インターフットボール」は「最後までクリンスマンらしかった……無戦術と態度が議論に、誠意なきSNSでの惜別挨拶まで」という見出しで、解任発表前にクリンスマン監督が自身のインスタグラムに、選手とスタッフに感謝する旨のコメントを載せたことも批判している。
母国ドイツと米国代表、さらにバイエルン・ミュンヘンとヘルタ・ベルリンという名門クラブを率いた経験のあるクリンスマン監督は昨年2月に韓国代表に就任。わずか1年余りでの解任となった。64年ぶりの優勝を目指したアジアカップで4強敗退、さらに主将のソン・フンミンと若手エースのイ・ガンインの間で起こったいざこざを止められなかったことで批判が高まり、解任につながった。
(THE ANSWER編集部)