ドジャーフェストで3万5000枚のチケットが完売

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は3日（現地時間4日）、本拠地ドジャースタジアムで行われたファンフェスタに参加し、移籍後初めてファンの前に姿を見せた。3万5000枚のチケットが完売。チーム周辺の興奮具合について米敏腕記者は「匹敵するものはない」と驚き、今オフに球団が投じた“1800億円補強”についても「投資の価値を示している」と伝えている。

　米野球専門ポッドキャスト「ファウル・テリトリー」のYouTubeチャンネルに出演した米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は今回のイベントに注目した。

「ドジャースタジアムで開催され、このイベントで初めて（入場）チケットが販売されました。そして、3万5000の人々を集めました。3万5000人です。ファンフェストですよ。このチームを取り巻く興奮に匹敵するものはめったにありません。近年の記憶では私は思い出せません」

　敏腕記者として知られるローゼンタール記者の記憶にもないほど凄まじい集客力。「もちろん、全てのチームがドジャースがしていることをできるわけではありません。全てのチームがロサンゼルスのように選手がプレーしたいと願う土地でプレーしているわけではありません」と前置きしつつ、こう続けた。

「しかし、週末にドジャースタジアムで見たこの興奮、このエネルギーは、チームに投資することの価値を、人々が見たいと思う面白いプロダクトを築き上げることの価値を示しています」

　ドジャースは大谷と10年総額7億ドル（約1014億円）、山本由伸と12年総額3億2500万ドル（約463億2500万円＝ともに発表当時）で契約したと米メディアに報じられたほか、テオスカー・ヘルナンデス外野手、タイラー・グラスノー投手ら次々と補強。他の主力の契約延長なども含めて補強総額は1800億円に達するともされている。まだ開幕前だが、ローゼンタール記者は歴史的大型補強についてすでに肯定的なようだ。