443億円打診でも予想以上だった「オオタニの影響」 山本由伸を逃したヤンキース監督が語った“敗因”
米大リーグ・ドジャースに入団した山本由伸投手について、獲得を目指していたヤンキースの指揮官が口を開いた。米ポッドキャスト番組に出演したアーロン・ブーン監督は「話し合いはうまくいった。チャンスはかなりあると思った」と交渉の手応えを回顧。「我々の予想以上にオオタニの影響が大きかったのだと思う」と、大谷翔平投手の存在が決断を左右したとの見解を述べた。
ヤンキースのアーロン・ブーン監督が米ポッドキャスト番組に出演
米大リーグ・ドジャースに入団した山本由伸投手について、獲得を目指していたヤンキースの指揮官が口を開いた。米ポッドキャスト番組に出演したアーロン・ブーン監督は「話し合いはうまくいった。チャンスはかなりあると思った」と交渉の手応えを回顧。「我々の予想以上にオオタニの影響が大きかったのだと思う」と、大谷翔平投手の存在が決断を左右したとの見解を述べた。
二刀流の大谷を除けば、投手として史上最高額となる12年総額3億2500万ドル(約463億円=発表当時)でドジャースと契約した山本。争奪戦が繰り広げられた中、最終候補の1つとして報じられたのが東の名門ヤンキースだ。米報道によると、ヤンキースは10年総額3億ドル(約443億円)を提示。1年換算ではドジャースを上回るオファーだったが、願いは届かなかった。
“フラれた”形となったヤンキースのブーン監督は、米ポッドキャストメディア「ジョムボーイ・メディア」のヤンキース専門番組「トーキン・ヤンクス」に出演。「多分私たちか、LA(ロサンゼルス)のどちらかだろうと思っていた。まあ、結局はLAに行ったからそうなんだけど」と交渉当時の印象を振り返った。
ブーン監督は山本と対面するために、カリフォルニア州ロサンゼルスまで飛行機で移動。数週間後にはニューヨーク市内で再び面会した。「何がなんでも我々のところに来る、という感じはしなかった」ものの、「話し合いはうまくいったと思ったよ。彼の人柄が気に入ったし、活躍すると思った」と手応えを感じたという。
交渉終了後、ブライアン・キャッシュマンGMから「どう思う?」と感想を尋ねられ、「チャンスはかなりあると思うけど、分からない」と回答したというブーン監督。ドジャースに入団した結果について、「彼は基本的に(交渉)期間中はLAに1か月ほど滞在していて、我々の予想以上にオオタニの影響が大きかったのだと思う」と私見を述べた。
「彼は素晴らしいと思うし、こちら(米国)に来て成功するだろう。彼がどうなるかはそのうち分かるよ。願わくばどこかのタイミングで彼を見てみたいし、その時は少しでもやっつけたいね」。ブーン監督は獲得を逃した右腕を称賛しつつも、「打倒・山本」を誓った。レギュラーシーズンでは6月7日(日本時間8日)から3日間、ヤンキースタジアムでドジャース戦が組まれている。
(THE ANSWER編集部)