3月20、21日に韓国で行われる米大リーグ開幕シリーズ

　大谷翔平投手が所属する米大リーグのドジャースは、3月20日に韓国・ソウルで開幕戦を迎える。相手はダルビッシュ有投手の所属するパドレス。ドジャースには山本由伸投手も加入し、日本人ファンから注目を集めているが、大リーグ屈指の人気球団の試合は米国でも話題性十分だ。だが米ファンからは不満の声が。チケット入手を「困難」と見る米大手データ会社は問題提起している。

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　3月20日、21日に韓国の高尺（コチョク）スカイドームで行われるドジャース―パドレスの開幕シリーズ。ドジャースは大谷だけでなく、ポスティングシステムを利用しての米挑戦となる山本をオリックスから獲得し、パドレスもエース格のダルビッシュに加え、楽天から松井祐樹投手も加入するなど、日本人ファンはもちろん、両球団の米ファンにとっても楽しみなカードだ。

　だが、米大手データ会社「ブルームバーグ」は「オオタニのソウルシリーズのチケットを地元住民限定で販売する」との見出しで、チケット入手についての記事を掲載。本文では「世界的、そして地域的な関心が高まっているにもかかわらず、韓国国外のファンが3月20日と21日の試合のチケットを手に入れるのは困難になるだろう。クーパンで購入するには、韓国の電話番号と政府発行のIDカードを持つ人に限られる月額のメンバーシップになる必要がある」と購入に向けた手続きの煩雑さについて記している。

　記事内では「観光客向けにジャパンボールのチケット販売サービスを行う責任者」であるマイケル・ウェストベイ氏のコメントも紹介。「韓国でのドジャース開幕戦を観たいという要望を多くの人から受けたが、できる限り丁寧に応えてきた」と語ったことも伝えた。

　それを踏まえ、ウェストべイ氏は今後に起こりうる問題にも言及。「もし韓国国外の人がチケットを入手する方法がないのであれば、額面の3倍から10倍の料金で略奪的な転売者たちによってすぐに一杯になるだろう」と転売者の“暗躍”とともに、その金額も心配している。「権力のある人たちがこれを予想していなかったとは信じがたい」と手続き的な不備についても指摘している。