チャン・ヒョンソク投手はダルビッシュや大谷を追いかける

　このオフ、米大リーグのドジャースは大谷翔平投手を10年総額7億ドル（約1014億円）という巨額を投じて獲得した。これに驚きを隠せないのが高校卒業後すぐに米球界入りする道を選び、昨夏ドジャースと契約した韓国のチャン・ヒョンソク投手だ。19歳の右腕は大谷と直接会う日を夢見て、米国球界に飛び込む。韓国紙「イルガンスポーツ」が伝えている。

　韓国プロ野球を経由せず、直接米球界に飛び込むというチャレンジを決めたチャン・ヒョンソクは、身長190センチ、体重90キロという恵まれた体格から投げる最速158キロの速球が評価されている。契約金90万ドル（約1億3000万円）で昨夏ドジャースと契約した。

　記事によればチャン・ヒョンソクはドジャース入団会見で「ダルビッシュ有の次に尊敬するアジア人選手が大谷」と口にしており、大谷がドジャースにやってきた状況を「一晩のうちに自分のアイドルがチームの仲間となった」と伝えている。続いて山本由伸投手も、12年総額3億2500万ドル（約463億円）でドジャースと契約した。

　チャン・ヒョンソクは「最初は『何が起きてるんだ？』と思いました。映像だけで見た選手たちを実際に見ると思うとおかしな気持ちになる。本当に見たい、好きな選手だからときめいた」と当時の驚きを語っている。

　続けて「スプリングキャンプで会えればいいけれど、私はマイナーリーガーだからしばらく難しいでしょう。まずアメリカに適応してから、学ぶことを探します」と、地に足をつけて大谷に近づいていくつもりだ。

　チャン・ヒョンソクは昨秋のアジア大会で韓国代表チームに加わり、金メダルを獲得したため兵役免除を受けられる。1月上旬には基礎軍事訓練を受けるため訓練所に入っており、その後奉仕活動に加わった後米国に出国する予定だという。