「大谷翔平に当てる」発言はなぜ生まれたのか パドレス入り韓国投手が明かす真実「一番悲しかった」
米大リーグのパドレスで今季、松井裕樹投手とブルペンで共闘することになるのが、韓国プロ野球のLGツインズからポスティングシステムを利用して米国に渡るコ・ウソク投手だ。昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の際には、大谷翔平投手との対戦について問われ「痛くないところにぶつけようかな」と発言し物議を呼んだ。ただこの発言はメディアとの行き違いが原因で生まれたもので「一番残念だった」と真意を明かしている。
コ・ウソクは松井裕樹とパドレスのクローザーを争う速球右腕
米大リーグのパドレスで今季、松井裕樹投手とブルペンで共闘することになるのが、韓国プロ野球のLGツインズからポスティングシステムを利用して米国に渡るコ・ウソク投手だ。昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の際には、大谷翔平投手との対戦について問われ「痛くないところにぶつけようかな」と発言し物議を呼んだ。ただこの発言はメディアとの行き違いが原因で生まれたもので「一番残念だった」と真意を明かしている。
コ・ウソクは昨年1月に代表に合流した際、テレビのインタビューで大谷との対戦について問われると「真っ向勝負がしたい。どうしても投げるところがなければ、痛くないところに当てる」と冗談めかして発言した。ただ大会前に京セラドームで行われた練習試合で右肩を痛め、試合出場はなかった。
昨年12月、ポスティングにかけられた状況で韓国の放送局「MBC」のインタビューに応じたコ・ウソクは「最初は真ん中に強いボールを投げたいと言ったんですが……。記者が『ちょっと面白く話してください』と。誤解の余地があることを言ってしまったのは私の失敗です」と発言当時を振り返った。
さらに、強い口調で「ただ、私は一度も“人にわざとぶつける”ような野球を習ったことはありません」と、故意死球の意図を否定している。さらにメディアとの行き違いを「それが一番悲しかったことです」とした。
コ・ウソクは25歳の右腕。2017年にLG入りすると1年目から1軍で登板。平均150キロ前後の直球を武器に通算354試合で19勝26敗139セーブ、防御率3.18を記録している。昨季は44試合に登板し3勝8敗15セーブ。所属のLGは29年ぶりに韓国シリーズを制した。
パドレスは昨季クローザーを務め、33セーブを挙げたジョシュ・ヘイダーがFAとなるなど、ブルペンを再構築中。松井とコ・ウソク、さらに元阪神のロベルト・スアレス投手が守護神の座を争うと見られている。同じ地区のドジャースに入団した大谷との対決では、念願の真っ向勝負を果たせるだろうか。
(THE ANSWER編集部)