大谷翔平の貫禄ある後ろ姿とは

　写真や動画などを世界約200の国と地域に提供する世界最大級のデジタルコンテンツカンパニー「Getty Images（ゲッティイメージズ）」の日本法人「ゲッティイメージズ ジャパン株式会社」は、2023年を報道写真で振り返る「Year in Review by Getty Images」を発表した。各部門でクリエイティブな写真が採用される中、米大リーグ・エンゼルスからドジャースに移籍した大谷翔平投手も登場。ダブルヘッダーでメジャー初完投＆初完封と2本塁打を放った大谷劇場の1枚も選ばれた。

　逆方向にかっ飛ばしたシーンを背中から切り取った。7月27日（日本時間28日）の敵地タイガース戦。第1戦はメジャー初完投＆初完封を飾った。さらに第2戦では、完封から約1時間後となった2回の第2打席で37号2ラン。しっかりと振り切り、左翼に飛んでいく打球を見送っていた。貫禄のある背中はやはり大きい。完封したばかりの選手が本塁打を放ち、世界を混乱に陥れた決定的瞬間だ。

　4回にも2打席連発の38号ソロで衝撃はさらに拡大。ダブルヘッダーで完封＆本塁打を記録するのはメジャー初だった。当時、敵地の米ミシガン州地元局「バリー・スポーツ・デトロイト」公式Xは「ユニコーンは実在する、新しい研究が発見した」と粋なフレーズで称賛。「完投＆2本塁打を同じ日に達成――MLB史上」として、1961年8月27日ミルト・パパス、1962年5月30日ペドロ・ラモス、1971年6月23日リック・ワイズ、1971年9月2日ソニー・シーバートに続いて大谷のダブルヘッダー初の快挙を伝えた。

　同局の実況席では、実況と解説が「今日（の野球で）試合は変わっています。これだけの数字を残しているのは度肝を抜かれます」「本当にそうです。テレビゲームのようです。驚くべき数字です」と驚愕していた。

　世界的な紛争、壊滅的な気候変動、継続的な経済混乱など、世界のムードに大きな影響が及んだ2023年。そうした悲しい出来事のなか、世界で多くの観客を魅了したアスリートたち。ゲッティイメージズでは「Year in Review by Getty Images」と題し、「スポーツ：アスリートたちの偉業の頂点」など各部門で心に残る写真を発表している。

【Year in Review by Getty Imagesの各部門】
・エディトリアル
（1）ニュース：戴冠式～紛争・歴史的ニュースの記録
（2）エンターテイメント：エンターテイメントに輝く芸術性
（3）スポーツ：アスリートたちの偉業の頂点
・クリエイティブ
テクノロジー：求められる独創性と自然な印象