ドジャースのローテーションは更に強化できる？

　米大リーグのドジャースは今オフ、フリーエージェント（FA）になっていた大谷翔平投手を獲得し、ポスティングでの米移籍を目指した山本由伸投手との契約も報じられるなど、補強レースで独走している。さらに気になるのが、FAとなった通算210勝のクレイトン・カーショー投手の行方だ。レイズからトレード加入が決まったタイラー・グラスノー投手はカーショーの残留を熱望。残留してくれれば「みんなにウィンウィンだ」とその効果を語った。

　今季レイズで10勝したグラスノーは、トレード移籍が決まると米国の専門メディア「ドジャース・ネーション」に出演。司会からの「ローテーションには君もいるし、ヤマモト、ウォーカー、未来のエースとなるミラーとエメット・シーハンもいる」と来季の先発ローテーションへの感想を求められると「みんなが健康であれば、そして、あと2、3年でショウヘイがローテーションに帰ってきたらベストなローテーションになる。そしたらいろいろなことができるよ」と口にした。大谷が右ひじ手術から復帰し、きっちりローテーションで回れるようになる2024～25年がその“完成形”と捉えているようだ。

　さらに気になるのが、16年間ドジャースの看板を背負って投げ続けてきたカーショーの去就だ。グラスノーはロサンゼルス近郊の出身で、入団会見でも小さい頃からドジャースタジアムによく行っていたこと、好きな選手はカーショーとショーン・グリーンだったと明かしている。

　司会はグラスノーに「カーショーは今はドジャースの一員ではないけど、球団がカーショーにドジャースに戻ってきてキャリアを続けてほしいとしたら、君はどのくらいそう思っている？ヤマモトを勧誘したし、カーショーも勧誘できるよね。ローテーションに入ってほしいと思っている？」と質問。

　これにグラスノーは「アメージングだね。超・超最強のチームになると思う。小さい頃から僕はドジャースファンで、彼は活躍していたから」と興奮気味に口にしている。

　ただ「彼を勧誘する必要はないと思う」とキッパリ。「ドジャースのチームとその組織の素晴らしさについて、彼はもう知っている。再契約してくれたらいいね。若いヤマモトや僕にいろいろ教えてくれるだろうから、彼はハイレベルでずっとプレーしてきているから、みんなにとって“ウィンウィン”になるよ」と、若い投手との相乗効果を期待していた。