昨年7月にはエンゼルスタジアムで始球式

　ロサンゼルスを拠点に活躍するプロサーファーの五十嵐カノア（26）が、メジャーリーグ・大谷翔平投手（29）のドジャース入りを喜んだ。パリ五輪での金メダル獲得を目指す五十嵐は25日、所属する木下グループで会見。大谷に話が及ぶと「一番好きな野球選手。ドジャースのスタジアムはよく行っていたし、試合を見に行くのが楽しみです」と目を輝かせた。

　日本から米国に移住した両親のもと、ロサンゼルスで生まれ育った。今年1月には「一番好きなバスケ選手」という八村塁（25）がNBAレイカーズに移籍、今オフにはすでに入団が発表された大谷とともに山本由伸投手もドジャースも契約合意。「日本のトップアスリートがロサンゼルスに集まったのはうれしい。自分のモチベーションにもなる。日本人選手が頑張っていることで、自分もいい成績を出したいと思う」と話した。

　昨年7月には、大谷の活躍するエンゼルスタジアムで始球式を務めた。「楽しかったし、よく覚えている。ドジャースタジアムでも始球式のチャンスがあれば、うれしい」と話した。昨年は東京五輪銀メダリストとしての登場、来年のパリ五輪でメダルを獲得すれば、再び大谷の前で始球式のチャンスがありそうだ。

　五十嵐はこの日、日本サーフィン連盟が発表した来年2月のワールドゲームズ（WSG＝世界選手権相当）の日本代表に名を連ねた。「パリで金メダルをとるために、いい結果を残したい」。ロサンゼルスに集まる大谷ら日本人アスリートから力を受けて、五十嵐が五輪の金メダルを目指す。（荻島 弘一）