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日本人の心を打ったスポーツマンシップ 翌日お詫びの品を手に…日本列島を歓喜で包んだ3月の友情

2023年もあとわずか。今年のスポーツ界でも印象に残る名場面、珍シーンが数多く話題になった。THE ANSWERでは友情、スポーツマンシップに注目。見る人の心を感動させ、学びになるシーンをピックアップしてお届けする。第4回は世界一に輝いたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表。3月に日本列島を熱狂に包んだナイン、そして他国の選手がプレー以外でもファンの心を打った。

佐々木朗希【写真:ロイター】
佐々木朗希【写真:ロイター】

今年スポーツ界で生まれた友情、スポーツマンシップをピックアップ

 2023年もあとわずか。今年のスポーツ界でも印象に残る名場面、珍シーンが数多く話題になった。THE ANSWERでは友情、スポーツマンシップに注目。見る人の心を感動させ、学びになるシーンをピックアップしてお届けする。第4回は世界一に輝いたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表。3月に日本列島を熱狂に包んだナイン、そして他国の選手がプレー以外でもファンの心を打った。

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 期間中、注目を浴びた1人が佐々木朗希投手。1次ラウンド・チェコ戦のマウンドでは162キロの速球をウィリー・エスカラ外野手の左膝付近に当ててしまったが、エスカラはダッシュして見せるなど安心させた。イニング途中の交代でベンチに下がる際、佐々木はすれ違ったエスカラに帽子を取って謝っていた。

 試合から2日が経過した3月13日、ロッテ広報室公式Xで、佐々木がエスカラのもとを訪れた様子が伝えられた。エスカラは袋一杯に詰まったロッテのお菓子を手に持っていた。佐々木と肩を抱き、記念の2ショットを撮影。投稿では「今朝、チェコ代表がホテルを出発する前に自身で購入したお菓子を持ってお詫びに伺ったとの事です。エスカラ選手も『もう大丈夫だよ!』と言って笑顔で当たったところを見せ、2人でこちらの写真を撮りました」と説明され、大きな反響を呼んだ。

 爽やかなチェコ代表と同様、オーストラリア代表も日本への敬意を表した一国だ。試合後、両チームが互いに拍手を送る“エール交換”で友好を示したが、さらに準々決勝進出を決めた後、宿舎にまで多くの日本人ファンが駆け付け、応援の形を示したことに感激。豪州代表Xは「サポートに大変恐縮する。ありがとう、日本」とメッセージを送った。

 中国代表は捕手リ・ニンの行動が注目を集めた。大谷翔平が打席に入る際、何事か声をかけ、笑顔にさせた。また、吉田正尚が死球を受けた際には咄嗟に近寄り、状態を心配するようなジェスチャー。日本のファンから「紳士的」などの声がネットで上がった。リ・ニンは吉田と東京ドームで撮影した2ショット写真もその後SNSに公開。世界一を目指しながら野球を愛する者同士の交流はファンの心をほっこりとさせた。

 侍ジャパンが劇的サヨナラ勝利を収めた準決勝メキシコ戦では、客席で広がった両国ファンの友情にも注目が集まった。決着直後、三塁側ベンチで日の丸を振っていたファンが突如手を止め、隣のメキシコ国旗柄のグッズを身につけたファンにお辞儀をし、ハグを交わしていたのだ。この場面がX上で拡散され、米メディア「インサイダー」は「国際舞台での日本のファンの相手への敬意はよく知られている。大きな大会では、ファンが試合後にスタジアムのゴミ拾いをしていることが度々目撃される」とこれまでの日本ファンが見せてきたスポーツマンシップあふれる行動にも触れていた。

(THE ANSWER編集部)


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