大谷翔平、「現地8日にも決断」の米報道から進展情報なし 姿なき“大谷狂騒曲”、謝罪する米記者も
米大リーグ・エンゼルスからフリーエージェントとなっている大谷翔平投手の来季所属先を巡り、8日(日本時間9日)に日米カナダの3か国で情報が錯綜する大混乱となった。MLBネットワークのジョン・モロシ記者が「ショウヘイ・オオタニの決断が差し迫っており、早ければ今日(米国時間8日)の可能性もある」とX(旧ツイッター)に投稿したことが発端だったが、8日の間に進展情報はなし。ネット上では真偽不明の情報も飛び交うなど、騒然とした雰囲気が続いた。
FAで大注目、Bジェイズ本拠地に移動したとの“誤報”も
米大リーグ・エンゼルスからフリーエージェントとなっている大谷翔平投手の来季所属先を巡り、8日(日本時間9日)に日米カナダの3か国で情報が錯綜する大混乱となった。MLBネットワークのジョン・モロシ記者が「ショウヘイ・オオタニの決断が差し迫っており、早ければ今日(米国時間8日)の可能性もある」とX(旧ツイッター)に投稿したことが発端だったが、8日の間に進展情報はなし。ネット上では真偽不明の情報も飛び交うなど、騒然とした雰囲気が続いた。
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日本時間8日夜、モロシ記者が上記の内容をXに投稿。MLBネットワークの番組内でも「最終グループにはブルージェイズ、ドジャースが関与していると考えています。他に何球団がこの最終グループに入っているかは確かではありません。24時間以内のどこかで分かると考えています」などと語り、決着の時が近いことを感じさせていた。
その後、X上では日本、米国、カナダのファンが錯綜する情報に振り回された。モロシ記者は情報筋の話として、大谷がブルージェイズの本拠地であるトロントに向かったと発信。「ブルージェイズに移籍決定」の情報を報じる米記者もおり、ロサンゼルスからトロントに向かうプライベートジェットに大谷が乗っているのではないかとの憶測が広がったため、そのフライトレーダーが異例の大注目を集めた。
しかし、米紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者は「ショウヘイ・オオタニはトロントにいない」「オオタニは南カリフォルニアの自宅にいる」とXでトロント移動を否定。他の記者も続いた。カナダ公共放送「CBC」のレポーター、デビン・ハーロウ氏が自身のXで「実際はカナダ人の実業家ロバート・ハージャベックと彼の家族を乗せたものだった」と別人であったと伝え、ハージャベック氏もインスタグラムで「私はショウヘイ・オオタニではないし、彼は今日、私の飛行機には乗っていなかった!」と認めた。
結局、太平洋時間でロサンゼルスが日を跨ぐまで、大谷の来季所属先に関する進展情報は出てこなかった。トロントに大谷が向かうとの情報を発信したモロシ記者は「ショウヘイ・オオタニがトロントへ飛んだという不正確な情報を含むレポートを投稿した。失敗を後悔し、世界中の野球ファンに対し謝罪します。皆さんを失望させ大変申し訳ありませんでした」とXにて“誤報”を謝罪した。
極秘交渉を続けている大谷サイドに対しては、米スポーツ専門局「ESPN」のバスター・オルニー記者が「この秘密主義に何の意味があるのか?」「この歴史的なフリーエージェンシーの展開は不必要につまらなくなっている。――そしてこれはオオタニの競技への参加の仕方や彼の技術への愛し方と正反対である」などと記事で意見するなど、もっと情報を出すことで盛り上げを期待する米メディアは少なくなかった。奇しくも姿の見えない大谷が“狂騒曲”を生み、この日は大いに球界をざわつかせることになった。
(THE ANSWER編集部)