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大谷翔平が一新した“ルールと概念” 数字で測れない規格外スケールに米識者「野球を変えた」

米大リーグ・エンゼルスで今季プレーした大谷翔平投手が11月30日(日本時間12月1日)、年間で最も活躍した指名打者に贈られる「エドガー・マルティネス賞」を3年連続で受賞した。米専門局「MLBネットワーク」では、3人の識者が改めて大谷の凄さを熱弁。「オオタニルールが本質的に野球を変えてしまった」と力説している。

大谷翔平【写真:Getty Images】
大谷翔平【写真:Getty Images】

大谷は3年連続で「エドガー・マルティネス賞」を受賞

 米大リーグ・エンゼルスで今季プレーした大谷翔平投手が11月30日(日本時間12月1日)、年間で最も活躍した指名打者に贈られる「エドガー・マルティネス賞」を3年連続で受賞した。米専門局「MLBネットワーク」では、3人の識者が改めて大谷の凄さを熱弁。「オオタニルールが本質的に野球を変えてしまった」と力説している。

 MLBネットワークの公式X(旧ツイッター)は、同局の番組「MLBトゥナイト」内で放送した大谷特集の動画を公開。元ロッキーズGMのダン・オダウド氏、メジャー通算1064試合登板のダン・プリーサック氏、司会のグレッグ・アムシンガー氏の3人が大谷の特異性について熱弁をふるった。

「彼はDHというポジションを変えてしまった」と切り出したのはアムシンガー氏。「彼のような足の速さ、肩の強さを持つ普通の選手は、おそらく外野の両翼をやっているだろう。私たちは球史において最も運動能力の高いフルタイムのDHを見ているんだ」と、従来のDHの概念を覆す存在だと力説した。

 オダウド氏も「私たちは当たり前のように感じているが、彼は驚異的だ。(最低)20から(最高)80を基準とするスカウティングスケールで、彼は初めて90を記録する選手かもしれない」と規格外ぶりを強調。プリーサック氏も「彼は左中間にまるで右のプルヒッターのような打球を飛ばす」と驚愕のパワーを絶賛した。

 アムシンガー氏は「彼はクレイジーな才能の持ち主だ。しかし、私たちはここで両リーグDH制となった球界の現状について話したい」と言及。「彼ら(MLB)は、彼の偉大さがフィールドから離れないようにとルールを修正しなければならなかった。オオタニルールは本質的に野球を変えてしまった」と話題を展開させた。

 通称「大谷ルール」は、先発投手が指名打者も兼務できるルールを指す。しかし、ここでは両リーグDH制の影響について話が波及。オダウド氏は「ペナントレースを変えたと思う」として、DH制導入前の2021年にナ・リーグの投手が記録した打者成績と、2023年にナ・リーグのDHが残した打者成績を比較。前者は合計で打率.110、14本塁打、159打点だったのに対し、後者は打率.245、390本塁打、1379打点と大きな差が生まれたことを指摘していた。

(THE ANSWER編集部)


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