15歳・張本美和が「猛烈な勢い」 中国メディア、パリ五輪へ早くも警戒「団体の最後の1枠に…」
パリ五輪日本代表選考会を兼ねた全農カップ大阪大会の最終日が26日にAsueアリーナ大阪で行われ、女子シングルス決勝で15歳の張本美和(木下アカデミー)が世界ランキング5位につける早田ひな(日本生命)を4-2で破り、初優勝を果たした。日本のエースから奪った金星に、卓球王国である中国のメディアも反応。来年のパリ五輪に向けて「団体の最後の1枠に入る可能性はある」と早くも警戒している。
全農カップ大阪大会で早田ひなを破り初優勝
パリ五輪日本代表選考会を兼ねた全農カップ大阪大会の最終日が26日にAsueアリーナ大阪で行われ、女子シングルス決勝で15歳の張本美和(木下アカデミー)が世界ランキング5位につける早田ひな(日本生命)を4-2で破り、初優勝を果たした。日本のエースから奪った金星に、卓球王国である中国のメディアも反応。来年のパリ五輪に向けて「団体の最後の1枠に入る可能性はある」と早くも警戒している。
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張本は今大会、準々決勝で伊藤美誠(スターツ)、準決勝では長崎美柚(木下グループ)に勝利し決勝に進出。早田との大一番は第1ゲームを奪われるものの、第2、3ゲームを連取。その後もラリーでも力負けしない戦いを見せ、ゲームカウント4-2で勝利した。
この初優勝に中国メディア「澎湃新聞」は「張本美和が初めて早田ひなを破る 15歳の張本はパリ五輪の出場権を得ることができるのか」と注目。記事内では9月から10月にかけて行われた杭州アジア大会の女子ダブルス準々決勝で中国ペアを破った一戦も引き合いに出しながら、「この猛烈な勢いを見るにつけ、来年のパリ五輪のコートに張本美和は姿を現すのだろうか、と興味を持たざるをえない」とし、今大会で「伊藤美誠、長崎美柚、早田ひなを3人連続で破った張本美和のこの優勝の価値は非常に高い」としている。
もっとも女子シングルスのパリ五輪代表選考ポイントでは、5位の330.5点。出場権を得られる2位の平野美宇(木下グループ)とは大きな差があり厳しい状況だ。しかし同メディアは、「パリ五輪の女子シングルスへの出場はほぼ不可能だが、女子団体の3人目の選手は日本の卓球協会がダブルスの両立性を考えて1人推薦することになっており、張本美和が進歩を続ければ、この日本女子団体の最後の1枠に入る可能性はある」と指摘。五輪で最大のライバルとなる日本の15歳を、中国メディアは警戒しているようだ。
(THE ANSWER編集部)