中国サッカー界で日本人監督招聘案が話題 負の民族感情は「関係ない、それは頭が固すぎる」
サッカーのタイ協会は同国代表の新監督にJ1鹿島などを率いた石井正忠氏が就任すると発表した。この話題は同じアジアの中国でも話題になり、同じく強化が進まない中国代表に日本人監督を招聘すべきとの声がファンの間で上がった。
タイ代表監督に石井正忠氏が就任するニュースが思わぬ反響
サッカーのタイ協会は同国代表の新監督にJ1鹿島などを率いた石井正忠氏が就任すると発表した。この話題は同じアジアの中国でも話題になり、同じく強化が進まない中国代表に日本人監督を招聘すべきとの声がファンの間で上がった。
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W杯のアジア地区2次予選でタイ代表は1-2で中国に敗れ、ペルキング監督が退任となった。中国メディア「虎扑」は今回の石井氏の監督就任を報道。タイが日本人監督を迎えるのは西野朗氏以来、2度目であることを伝えた。この記事のコメント欄には中国ファンから意外な反応が……。
「中国が今後監督を代える場合には、日本の監督も考えられるのではないか。中国サッカーのこともよく分かっているだろう。以前、杭州緑城を指導していた日本人監督(岡田武史氏)はチームのことをとてもよく理解してくれていた」
「アジアのチームだったら、日本人監督の方がペルキング監督より効果があるだろう。アジアの選手の特徴をよく知っているはずだ。とりわけ石井は、陣容をよりうまく組み立てて、戦術を立てるだろう。中国チームはこれから更に(石井率いるタイを)重視する必要がある」
「タイは日本サッカーの発展の道と同じ道を行くつもりだ」
日本人監督の招聘を期待する声がちらほら。
また、中国版SNS「微博(Weibo)」でフォロワー340万人を超えるサッカージャーナリスト・潘偉力氏も自身の「微博」で、今回の人事に注目。「タイ代表監督が日本人になったことで、東南アジアのチームの監督は現在、基本的に日本と韓国のサッカーに関係する人物となった」とした。
ベトナムは元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏、シンガポールは日本人の西ヶ谷隆之氏、インドネシアとマレーシアは韓国人が率いていると指摘。「ここには、日本、韓国のサッカーに対する東南アジアサッカーチームの信頼と崇拝の気持ちが現れている」とつづった。
「それでは、中国サッカーも日本人や韓国人を中国代表チームの監督に招いてはどうだろう」と提案。「おそらく民族的な感情がネックになるだろう。前のシーズンの中国サッカースーパーリーグで最も評価の高かったのも韓国人の崔康熙と徐正源だったが、彼らが中国代表監督に就任する可能性はいずれも高くはない」とした。