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日韓戦死闘の裏で…侍J・隅田の行動を韓国メディア称賛 死球与えた選手へ「心だけは完璧に伝えられた」

アジアプロ野球チャンピオンシップは19日、日本代表「侍ジャパン」が決勝で韓国を4-3のサヨナラで下し、2017年に続く連覇を果たした。この大会の中で、韓国と日本の選手の間に生まれた“縁”に韓国メディアが注目している。隅田知一郎投手(西武)が死球を与えた韓国の選手を探し、謝罪に訪れた場面を「マイデイリー」が「謝罪だけで4回…言葉は通じなくても心は通じる」と題して報じている。

日本代表の隅田知一郎【写真:荒川祐史】
日本代表の隅田知一郎【写真:荒川祐史】

カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023

 アジアプロ野球チャンピオンシップは19日、日本代表「侍ジャパン」が決勝で韓国を4-3のサヨナラで下し、2017年に続く連覇を果たした。この大会の中で、韓国と日本の選手の間に生まれた“縁”に韓国メディアが注目している。隅田知一郎投手(西武)が死球を与えた韓国の選手を探し、謝罪に訪れた場面を「マイデイリー」が「謝罪だけで4回…言葉は通じなくても心は通じる」と題して報じている。

 記事は「言葉は通じなくても、心だけは完璧に伝えられた。キム・ジュウォン(NC)と隅田の出会いが成就した」と伝えている。19日の決勝の前に、隅田は試合前の打撃練習をしていた韓国チームのムン・ヒョンビン(ハンファ)に、背番号7番の選手はどこにいるのかと訪ねてきたのだという。

 7番はキム・ジュウォン内野手で、17日の日韓戦の5回に隅田が死球を与えてしまった相手だ。148キロの直球が左腰を直撃。痛みに一度は打席に崩れ落ちたものの立ち上がり一塁へ。その過程で隅田は帽子を取って頭を下げていた。試合後の公式記者会見でも「すみませんでした」と口にしていた。

 隅田はその試合後、宿舎で偶然会った韓国代表の関係者に、キム・ジュウォンに申し訳ないと伝えてほしいと言ってきたのだという。さらに決勝の試合前にはベンチを訪ねてきた。

 記事はこの場面を「言葉は通じなかったが、謝罪の意思は確実に伝わった」と評している。キム・ジュウォンも「言葉は通じなかったけれど、申し訳ないというのは心から感じられた。ずっと謝罪の意思を伝えるために一生懸命話していた。野球をしていれば十分に起こり得ることなのに、試合後も引き続き申し訳ないという意思を表してくれて感謝したい」と口にしたという。

 記事はさらに「死球の後で、投手が打者に申し訳ないことを示すのは韓国プロ野球でもよく見られる。しかし試合後に何度も謝る姿はそうは見られない。キム・ジュウォンと隅田は、今回の“事件”をきっかけに、特別な縁を得ることになった」と伝えている。

 日韓戦で7回無失点と好投した隅田と、韓国の遊撃手として活躍したキム・ジュウォンはともに今大会のベストナインに選出された。死球で生まれた縁は、今後どのように発展していくだろうか。

(THE ANSWER編集部)


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