大谷翔平のため、チーム総年俸の「上限に挑戦する」 米メディアが挙げたドジャース以外の球団は?
米大リーグでフリーエージェント(FA)となった大谷翔平投手の動向が注目を集める中、米スポーツ専門メディアは「獲得の可能性がある球団」をランキング化して発表した。大本命と言われる球団が最上位に置かれた一方で、意外な強豪の名前も。米記者のレポートをもとに「チーム上限に挑戦することをやめないかもしれない」と大胆な戦略を練ってくることを予測している。
米専門メディアが獲得の可能性がある球団をランキング化
米大リーグでフリーエージェント(FA)となった大谷翔平投手の動向が注目を集める中、米スポーツ専門メディアは「獲得の可能性がある球団」をランキング化して発表した。大本命と言われる球団が最上位に置かれた一方で、意外な強豪の名前も。米記者のレポートをもとに「チーム上限に挑戦することをやめないかもしれない」と大胆な戦略を練ってくることを予測している。
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今回、大谷のFAに際して「オオタニをFAで獲得するチャンス:全30チームのランキング」と題して記事を公開したのは、米スポーツ専門メディア「ブリーチャーレポート」。「MLBのどの球団もショウヘイ・オオタニが欲しいと思っている。歴史に残る二刀流でしかもMVPを2回も受賞した。それはもちろん、誰でも欲しいと思うはず」と書き出し「必要性」「金銭面」、そして最も重要だと思われる「優勝争いの可能性」をベースに、独自のランキングを作成した。その中で「29歳のオオタニに可能性があるのは10球団」と断言している。
1位は“大本命”とされるドジャース。資金面で問題はないことに触れたうえで「オオタニがドジャースの先発ローテーションを助けるために2025年まで待たなければならないことを心配する必要はない」と、右肘の手術をしたことに影響されない球団であることを強調。「彼が2024年にしなければならないことは、MVPを受賞したムーキー・ベッツやフレディ・フリーマンと一緒に打ちまくることだ」として「打者・大谷」への期待に注目する。むしろ「もしドジャースがオオタニと契約しなかった場合、何が問題だったのかを聞くのが興味深い」と実現しなかった場合の“理由”に注目するほどだ。
2位にランキングされたのは、今季ワールドシリーズを制したレンジャーズ。「オオタニにとって優勝が本当に最も重要なことであるならば、ワールドシリーズ覇者と一緒になること以上のことはないだろ」と記している。米スポーツ専門局「ESPN」のジェフ・パッサン記者の「レポート」に、レンジャーズが日本でプレーしていたときから大谷に強い興味を示していたことを「評価している」と書かれていることを紹介し「レンジャーズはすでに、2023年開幕時のチーム記録となる1億9590万ドルの総年俸を上回る予定だが、それでもさらに上限に挑戦することを止めないかもしれない」と資金面の心配がないことにも触れている。
大谷が2024年に二刀流ができないことについても「指名打者は、レンジャーズが必要としている唯一のスポットだ。そして、2024年をこのように過ごせば、マックス・シャーザーとアンドリュー・ヒーニーがシーズン終了後にFAとなるため、ローテーションにオオタニのスペースが空くことになる」と投手復帰が見込まれる2025年の展望も含めて、可能性の高さを報じている。
3位にはレッドソックスの名が挙がった。大谷が「ボストンでの投球が特に好きだと公言しており」と記したうえで、再びパッサン記者の話を紹介。「彼はオオタニが『ボストンを訪れるのが好きで、フェンウェイ・パークに好意を持っている』と書いている」としている。また「オオタニがボストン、特にニューバランスとビジネス上のつながりがあることは、レッドソックスにとって痛手ではないだろう。彼はボストンに本社を置くアパレル会社とコマーシャル契約を結んでいる」と広告とのつながりにも言及している。
ただ「たとえ資金があったとしても(実際あるように見えるが)レッドソックスに必要なのは即戦力の投手であり、守備力のない左打者ではない。そしてオオタニは、4年ぶり3度目の最下位に終わったばかりのチームに本当に入りたいのだろうか?」と、成績面で大谷の希望にかなうかどうかについては疑問視している。
また、4位以降はジャイアンツ、カブス、ブルージェイズ、メッツ、ヤンキース、マリナーズ。10位はエンゼルスの残留を紹介している。
(THE ANSWER編集部)