カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023

　アジアプロ野球チャンピオンシップは19日、東京ドームで3位決定戦が行われ、台湾が豪州に4-3でサヨナラ勝ち。3位を決めた。豪州は4位となったものの、試合後の会見で大声援を送った日本のファンに感謝した。

　チアリーダーが指揮を執る台湾とは対照的に応援団不在だった豪州。試合前には豪州代表のSNSが観戦するファンに手拍子や応援歌での声援を呼び掛けた。その甲斐もあってか、中日のチャンステーマなどを一部のファンが歌い、次第に波及。1-3で迎えた7回には阪神のチャンステーマ「チャンス襲来」の合唱が起こり、このイニングで一時同点に追いついた。

　かつて中日に在籍したこともあるデーブ・ニルソン監督は「本当にオーストラリアとして、第二の家になっている。素晴らしく我々を扱ってくれた。街の人々も素晴らしい。WBCのキューバ戦はホームのようだった。東京の皆さまに感謝している。この関係が続くことを願っている」と声援に感謝した。

　SNSの応援呼びかけ投稿についても「私自身が投稿したわけじゃないが、台湾にたくさんファンがいることはわかっていた。応援してもらいたい気持ちがあったと思う。日本の皆さんに応援してきてもらったので、今回も応援してもらいたいと」と説明した。

　一時同点となる2点タイムリーを放ったリアム・スペンス内野手も「本当に素晴らしかった。ファンが応援してくれて、力になった。絶対にあきらめたくなかったので、必要なエネルギーを得て、9回に繋がる勢いになった」と話した。