MVP大谷翔平、快挙の裏でエンゼルスの悲しい事実に脚光 カナダ記者が指摘「かつてない無駄だ」
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平は16日(日本時間17日)、全米野球記者協会(BBWAA)が選出する今季のア・リーグ最優秀選手(MVP)に史上初めて2度目の満票で選出された。歴史的な偉業となったが、その裏にはエンゼルスにとって“悲しい事実”があるとカナダメディアの記者が指摘している。
2021年に続く満票での2度目の受賞
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平は16日(日本時間17日)、全米野球記者協会(BBWAA)が選出する今季のア・リーグ最優秀選手(MVP)に史上初めて2度目の満票で選出された。歴史的な偉業となったが、その裏にはエンゼルスにとって“悲しい事実”があるとカナダメディアの記者が指摘している。
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満場一致の文句なしの選出となった。MVP最終候補には大谷とともに、レンジャーズから打率.327、33本塁打のコーリー・シーガー内野手、185安打を放ったマーカス・セミエン内野手が名を連ねたが、投票する記者30人全員が大谷に1位票を投じる満票での受賞。2021年に続く満票での2度目のMVP受賞は、MLBの長い歴史の中で初の出来事となった。
大谷の受賞を受けて、カナダメディア「ザ・スコア」のジョシュ・ゴールドバーグ記者は自身のX(旧ツイッター)に「エンゼルスは過去10年間でア・リーグMVPの50%を獲得している」と投稿。ゴールドバーグ記者が指摘するとおり、2014年にマイク・トラウト外野手が初受賞したのを皮切りに、トラウトは16年、19年とMVPに輝き、21年と23年の大谷と合わせて10年間で5回、所属選手が栄冠に輝いている。
この事実を踏まえて、ゴールドバーグ記者は「彼らはプレーオフに一度進出したことがある。一度」「偉大さとかつてない無駄だ」と皮肉を込めて、2014年を最後にプレーオフに進めていない現状をつづった。
大谷は今季、打者として44本塁打で日本人初のホームラン王を獲得するなど、打率.304、95打点、20盗塁と大活躍。投手としても10勝5敗、167奪三振、防御率3.14の成績を残し、MLB史上初となる2年連続の「2ケタ勝利&2ケタ本塁打」の金字塔を打ち立てた。シーズン終盤はトラウトとともに負傷により戦列を離れたものの、エンゼルスは2人の偉大な選手を擁しながら、今季もア・リーグ西地区4位に沈んだ。
(THE ANSWER編集部)