大谷翔平にNY&LAから勧誘合戦 「好きな金額を言って」「選手第一」対照的な2球団のPRポイント
エンゼルスからフリーエージェント(FA)となった大谷翔平投手への“勧誘合戦”が始まっている。東海岸のメッツは、地元メディアが驚異の条件を独自に掲げる異例の公開ラブコールを送り、西海岸のドジャースでは主砲がチームの強味を切々と訴えている。果たして大谷は新天地をどこへ決めるのか。
メッツは地元局が「オレゴン州を買ってくれるさ」と超破格オファー?
エンゼルスからフリーエージェント(FA)となった大谷翔平投手への“勧誘合戦”が始まっている。東海岸のメッツは、地元メディアが驚異の条件を独自に掲げる異例の公開ラブコールを送り、西海岸のドジャースでは主砲がチームの強味を切々と訴えている。果たして大谷は新天地をどこへ決めるのか。
米ニューヨーク州の地元放送局「スポーツネット・ニューヨーク」のメッツ専門X(旧ツイッター)は、大谷のメッツ入りに向けて“珍条件”を提示した。西海岸での生活を楽しんでいるとされる大谷に向け「(大富豪オーナーの)コーエン氏がオレゴン州を君のために買ってくれるさ」と、西海岸の州を丸ごとあげるから代わりにメッツに来てくれと懇願する内容だ。
公開された動画では、同局の司会者ジョン・ヘイン氏がメッツ入りのメリットを説いている。「まず、西海岸が好きなのは知っている。でも野球のシーズンは東海岸でもいい気候の時に行われるから、心配しないでくれ。12月や1月は寒くなるけれど、その時期はここにいないだろう」と大谷の不安解消に努めた。
契約年数にもよるが、総額で5億~6億ドル(約757億6300万円~909億1500万円)とささやかれる条件についても「好きな金額を言ってくれ。(大富豪オーナーの)ミスター・コーエンが払ってくれるから心配するな」と太っ腹を強調している。
一方、大谷の有力な新天地候補として伝えられるドジャースは、今季36本塁打、105打点を記録した主砲マックス・マンシー内野手が米野球専門ポッドキャスト「ファウル・テリトリー」のYouTubeチャンネルに出演。「大谷を勧誘する上での誘い文句は? なぜドジャースと契約すべきなのか」という質問を受け、勧誘を繰り広げた。
マンシーは「この球団はファーストクラス。勝利がすべてではあるけれど、その勝者の文化を作る中でも自分たちを見失わない。彼らは選手とその家族のこと、選手に関わるあらゆることを本当に気にかけている。活躍できていない時でも、ゴミの山のように扱ったりしないんだ」と“プレイヤーズ・ファースト”の球団であると説明している。
さらに「フロントオフィスからトレーナーまで、全員が同じ方向を向いて、全力を発揮できるように願ってくれる。それと同時に勝つことも願っている。最近のスポーツ界では非常にレアなことだと思うよ」。とかくビジネス的な色彩が濃くなっているメジャーリーグで、ドジャースには家族的な側面が残っていると訴えていた。
(THE ANSWER編集部)