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ビキニの女王・安井友梨が悲願の世界一! 骨折から3か月、フィットモデルで栄冠「奇跡がおきました」

国際ボディビル・フィットネス連盟(IFBB)主催の世界最高峰大会「フィットネス&ボディビル世界選手権」(スペイン・サンタスサンナ)は4日、“ビキニの女王”の異名を取る安井友梨がフィットモデルの部172センチ以下級で優勝した。

安井友梨【写真:中戸川知世】
安井友梨【写真:中戸川知世】

フィットネス&ボディビル世界選手権フィットモデルの部172センチ以下級

 国際ボディビル・フィットネス連盟(IFBB)主催の世界最高峰大会「フィットネス&ボディビル世界選手権」(スペイン・サンタスサンナ)は4日、“ビキニの女王”の異名を取る安井友梨がフィットモデルの部172センチ以下級で優勝した。

 “ビキニの女王”がドレス姿で悲願の世界一に輝いた。フィットモデルはスイムスーツ(ワンピース水着)とロングイブニングドレスの2種類の衣装を着用。ヘアスタイル、メイク、コスチュームを含め、過度に発達した筋肉よりもバランスの取れた肉体美や優雅さが求められる。今大会、主戦場としていたビキニフィットネスは一般の部172センチ以下級で6位入賞していた安井。フィットモデルは前哨戦のアーノルドクラシック・ヨーロッパで年齢別、身長別、無差別級で優勝するなど、相性の良さを発揮していた種目だった。

 20代の頃はファッションも美容も興味がなく、がさつな性格。唯一の趣味は食べること。体重70キロで、鏡を見ることも嫌な自称「何の取柄もないぽっちゃりOL」だった。それが、ダイエット目的に30歳で入会したジムで人生が一変。トレーニングの魅力に取りつかれた。173センチの長身と恵まれた骨格を武器に、わずか10か月でビキニフィットネス日本一に輝いたが、初出場した2015年世界選手権は予選敗退。「(日本人は)DNAレベルで5000年かかっても無理」と酷評された。

 あれから8年。血のにじむような努力で国内敵なし、“ビキニの女王”と呼ばれるようになり、競技を代表する存在になった。しかし、世界選手権は直近2年連続準優勝。昨年限りで引退を考えていたが、世界一を目指して現役続行した。今年8月にはトレーニングジムのロッカーから器具が左足親指に落下し、粉砕骨折。大会出場も危ぶまれながら、全治1年の診断を乗り越え、国内大会8連覇や前哨戦の国際大会優勝を果たした。さらにリハビリを続けながら、スペインに乗り込んだ。

 ビキニフィットネスは年齢を問わない一般の部172センチ以下級で世界トップクラスの強豪と渡り合い、堂々の6位入賞。優勝には届かなかったものの、近年、活躍の場を広げるためにチャレンジしていたフィットモデルで、ついに世界一の称号を掴んだ。

 自身のインスタグラムでは「奇跡がおきました 世界選手権大会フィットモデル世界一 本当にありがとうございました 信じられないです」「チームジャパンの皆さま、応援してくださる皆さまのおかげで、私一人の力では到底届きませんでした。フィットモデル世界一となり、心から感謝しております」などと感激をつづった。

(THE ANSWER編集部)


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