バレーボールW杯で話題になった名場面＆珍場面を振り返る

　バレーボール男子のパリ五輪予選兼ワールドカップ（W杯）で日本代表は5勝2敗の2位で五輪切符を獲得した。第2戦のエジプト戦で敗れながら4連続ストレート勝ちで自力出場を確定。ここではW杯期間中に生まれ、話題になったさまざまな名場面や珍場面を振り返る。今回は夫婦でパリ五輪出場を目指した西田有志。試合には妻で女子日本代表の古賀紗理那が観戦に訪れ、勝利インタビューで西田が愛を絶叫する出来事まであった。

　9月30日の初戦、フィンランド戦。西田が躍動した会場には古賀が駆け付けていた。ひと足早く行われた女子の五輪予選は日本があと1勝届かず、五輪切符は来年6月にお預け。そんな中で西田は古賀の分も奮闘した。試合後に話題を呼んだのが、スイスのバレーボール専門メディア「バレーボール・ワールド」公式X。「Mr.&Mrs. Yuji & Sarina Nishida」と記し、貴重な2ショット写真を掲載した。

　大会ののぼり旗をバックにユニホーム姿の西田が古賀の肩に手をかけ、私服の上から同じ背番号1のユニホームを着た古賀が左手を立てて、No.1ポーズを作っている。表舞台では珍しい共演に、ファンからは「素敵な写真すぎる。一生幸せでいてほしい、絶対」「この夫婦ほんとにかわいい。そして強すぎる」「お2人での登場きゅんとしました」「致死量の幸せ！！！！！」と驚きの声が続々と寄せられた。

　日本は第2戦のエジプト戦で敗れたものの、崖っぷちから4連続ストレート勝ちで7日のスロベニア戦で自力五輪出場が決定。そして、その試合後、勝利インタビューでともにパリ五輪出場を目指す古賀へのメッセージを問われ、苦笑いを浮かべながら「世界一愛しとるから頑張ろうぞー！」と絶叫。大きな話題になり、西田は後に出演したテレビ番組で「試合勝った後だったので、この質問やめてほしい（笑）。（古賀には）『場をわきまえて』と言われました」と打ち明けた。

　それでも、ともに男女代表で人気・実力ともにトップクラスの2人。女子は来年6月のネーションズリーグ1次リーグ終了後の世界ランクによってパリ五輪行きが決まる。果たして、西田・古賀ともに来夏にオリンピックの舞台に立てるのか、これからもバレー界最強の夫婦には注目が集まりそうだ。