杭州アジア大会

　中国で開催されている杭州アジア大会は3日、野球の「侍ジャパン」社会人代表がセカンドラウンドで中国と対戦し、0-1で完封負けした。日本はグループ2位でスーパーラウンド進出を決めているが、中国では歴史的1勝に歓喜の声が止まない。ついには政府機関である国家体育総局のサイトで中国野球協会が声明を発表。「日本をゼロ封―中国の野球チームが歴史を打ち立てる」と自国代表の勝利を称えている。

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　日本は森田駿哉が先発。2回、日本育ちで東海大菅生（西東京）出身のリャン・ペイ外野手に先制適時打を浴びるが、4投手の継投で9回1失点に抑える。しかし打線が沈黙。5人の投手をつぎ込んだ中国に散発2安打に抑えられた。9回は無死一、二塁の好機を迎えるも、三振、三ゴロ併殺打で無得点だった。

　グループ1位突破を決めた中国は、優勝したかのようなお祭り騒ぎに。マウンド付近にナインが集まり、歓喜の輪を作った。同国メディアやSNSでも歴史的1勝を称える言葉が並んだが、政府機関である国家体育総局のサイトでも、中国野球協会が偉業を称える声明を発表した。

「日本をゼロ封―中国の野球チームが歴史を打ち立てる」との見出しを立てると、「中国男子野球チームが世界ランキング1位の日本チームを破り、グループ内3戦全勝のグループ1位の成績で4強に進出した」と、1-0で勝利した試合内容を伝えた。

　そして「この勝利は中国野球史上、注目すべき画期的な成果である」と断言。日本が米大リーグでプレーした田澤純一投手らが参加したものの、社会人代表のため現役のプロ選手がいなかった点も踏まえながら、「日本チームの陣容は最強のものではなかったが、中国の各年齢層のチームが日本と対戦したこれまで45回の試合の中で、これが最初の勝利である」と称賛の言葉を並べていた。