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凱旋門賞で存在感、2頭の「日本馬」に英専門紙が高評価「2013年以来、最高のパフォーマンス」

海外競馬のG1凱旋門賞(芝2400メートル)は1日、パリロンシャン競馬場で行われ、1番人気の地元エースインパクト(牡3、J.C.ルジェ、父クラックスマン)が直線で豪脚を発揮し、2分25秒5の好タイムで優勝。デビューから無敗の6戦6勝とし、仏ダービーに続くG1・2勝目となった。日本調教馬初の優勝を狙ったスルーセブンシーズ(牝5、美浦・尾関)は後方から馬群を捌いて鋭進するも、惜しい4着。5着に入ったコンティニュアス(牡3、A.オブライエン)を含め「日本馬」が存在感を示した結果に、英専門紙は「日本のファンは最高のパフォーマンスを楽しんだ」と評価した。

ハーツ産駒コンティニュアス【写真:Getty Images】
ハーツ産駒コンティニュアス【写真:Getty Images】

凱旋門賞5着もハーツ産駒コンティニュアス

 海外競馬のG1凱旋門賞(芝2400メートル)は1日、パリロンシャン競馬場で行われ、1番人気の地元エースインパクト(牡3、J.C.ルジェ、父クラックスマン)が直線で豪脚を発揮し、2分25秒5の好タイムで優勝。デビューから無敗の6戦6勝とし、仏ダービーに続くG1・2勝目となった。日本調教馬初の優勝を狙ったスルーセブンシーズ(牝5、美浦・尾関)は後方から馬群を捌いて鋭進するも、惜しい4着。5着に入ったコンティニュアス(牡3、A.オブライエン)を含め「日本馬」が存在感を示した結果に、英専門紙は「日本のファンは最高のパフォーマンスを楽しんだ」と評価した。

 後方に構えていたエースインパクトが上がり3ハロン33.0秒の末脚で全馬を撫で斬った今年の凱旋門賞。勝ち時計もパリロンシャン競馬場が改修された2018年以降の最速をマークし、レース内容も含め、欧州メディアの間ではエースインパクトが過去最強クラスと称されている。

 そんな中で存在感を示したのが2頭の「日本馬」。日本調教馬として初の制覇を狙った4着スルーセブンシーズ(父ドリームジャーニー)は鞍上のクリストフ・ルメール騎手が巧みに馬群を捌いて鋭進し、アイルランド調教馬ながら日本生まれのハーツクライ産駒として5着に食い込んだコンティニュアスも、G1セントレジャーの勝ち馬としての実力は見せた。

 英専門紙「レーシングポスト」は3着以下に敗れた馬たちもクローズアップ。スルーセブンシーズについては「オルフェーヴルとキズナがホームであるトレヴを追いかけて以来10年が経ち、日本の競馬ファンたちは、スルーセブンシーズがトレーナーのトモヒト・オゼキと4着になった2013年の凱旋門賞以来となる最高のパフォーマンスを楽しんだ」と称賛。ルメール騎手の「勝利を掴む最後のキックが足りなかっただけだ。しかし彼女はとても高いレベルで走った」といったコメントも紹介している。

 5着コンティニュアスについては、「初めの展開を嘆いていたうちの一人がA.オブライエンだったが、15頭のラインナップでもう一頭の日本育ちのコンティニュアスは5着と果敢に戦った」とこちらも称賛。名伯楽エイダン・オブライエン調教師の「とてもうれしかった。自分たちのペースでとリラックスしていこうと決めていて、彼は素晴らしく走った。ペースがとても遅かったので、最後の2、3ハロンでスパートした。切り抜けていたが、勝ち馬は明らかに外側からペースを上げてきていた。多分、彼は力強く走る1マイル半(2400メートル)以上がベストなんだろう」との談話を伝えている。

 同師は今後のコンティニュアスのレース選択について「彼は多くのことができる。日本、香港、米国、ドバイに行けるかもしれない。彼にはこれらすべての可能性がある。彼は4歳でも(走る)準備ができているし、最高の状態はまだ来ていないと考えている」とも語っており、11月のG1ジャパンカップ(芝2400メートル、東京競馬場)の出走や現役続行の可能性を否定しなかった。欧州で存在感を見せた2頭の「日本馬」の今後に期待できそうだ。

(THE ANSWER編集部)


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