「日本卓球の青少年育成は世界最前線だ」 張本・木原ペアに大番狂わせ食らった中国メディア脱帽【アジア大会】
杭州アジア大会は30日、卓球女子ダブルス準々決勝で15歳・張本美和、19歳・木原美悠組がシングルス世界ランク1位と3位の孫穎莎、王曼昱組を3-1で破る大金星。銅メダル以上を確定させた。敗れた地元の中国紙「北京青年報」は「孫頴莎、王曼昱が大番狂わせで敗退 中国卓球は張本美和を警戒すべし」と報じ、日本卓球の育成力に目を見張った。
女子ダブルス準々決勝で世界ランク1&3位のペアを破る大金星
杭州アジア大会は30日、卓球女子ダブルス準々決勝で15歳・張本美和、19歳・木原美悠組がシングルス世界ランク1位と3位の孫穎莎、王曼昱組を3-1で破る大金星。銅メダル以上を確定させた。敗れた地元の中国紙「北京青年報」は「孫頴莎、王曼昱が大番狂わせで敗退 中国卓球は張本美和を警戒すべし」と報じ、日本卓球の育成力に目を見張った。
今大会、今年の世界卓球金メダル陳夢、王芸迪組と合わせ、最強の2ペアを出場させた中国。「伝統的に中国が強い種目として、卓球は一貫して国内に非常に厚い基礎を持ち、注目度も高い。パリ五輪の重要な前哨戦として、今回のアジア大会における中国卓球の目標は非常に明確なもの。すなわち、全力で立ち向かい、力を尽くしてすべての金メダルの獲得。その目標実現に向け、中国卓球は最強の2組を大会に参加させた」とし、パリ五輪に向けて本気モードであることを強調した。
しかし、その一角の孫頴莎、王曼昱組が準々決勝で姿を消し、全種目金メダルも叶わぬ展開に。「全体的な実力から見れば、孫頴莎も王曼昱も中国女子卓球のトップ選手であり、すでに長年ペアを組んでいる。ところが、試合が始まると、日本ペアは果敢に攻撃した」と試合展開を振り返りながら「この敗戦は、今回のアジア大会の卓球種目において、最大の番狂わせの一つとなった」と報じ、日本卓球界の躍進に警戒感を示した。
「近年、日本の卓球界では“育成対象選び”がどんどんと前倒しされる傾向があり、日本は青少年選手の育成では世界の最前線を行き、選手の全体的なレベルが大幅に向上している」と言及。中国女子卓球の馬琳監督も「最近は決勝で日本チームと相まみえることが多い。日中の女子卓球のレベルは現在、非常に接近していて、中国女子と日本女子は今後も大きな大会、とりわけ決勝で対戦することが多くなるだろう」と発言したことを伝えている。
また、中国の女傑として知られるレジェンド・トウ亜萍も張本については真剣に研究する必要があると指摘。戦術、打法、フォアハンド・バックハンドの使い方、サーブなどがいずれも新しく、変化に富んでいることを強調していることを伝えた。記事では「今回の敗戦は中国卓球に注意喚起を促すものとなった。張本美和は中国チームにとって、来年のパリ五輪における潜在的強敵の一人だということができよう」と日本の逸材を特筆した。
(THE ANSWER編集部)