五輪公式SNSがパリ五輪予選開幕にあたり再脚光

　バレーボール男子のパリ五輪予選兼ワールドカップ（W杯）が30日から日本など3か国で開催されている。来年のパリ五輪出場権をかけた熱い戦いが始まるにあたり、五輪公式インスタグラムは2021年東京五輪での思い出を投稿。フランス代表監督が見せた咄嗟の動きに「コーチもプレーしたがっている！」「フラッシュバックがあったんだ」「彼は何をしようとしているの？」と海外ファンの間で笑撃が広がっている。

　思わず体が反応した。東京五輪のバレーボール男子準々決勝フランス―ポーランド戦。ポーランド選手の強烈なスパイクが2枚のブロックを弾き飛ばした。フランス側のコートサイドへ飛んだボールを拾う選手はいない……とその時、一人の男性が頭からダイブした。なんと選手ではなく、立ち上がって試合を見守っていたロラン・ティリ監督だった。

　地面に着く前に伸ばした右手で触れたものの、惜しくもボールは上がらず。即座に両手を広げながら立ち上がった。当時57歳の監督が見せた選手顔負けの機敏な動きに、五輪公式インスタグラムが「このコーチの記憶は10点満点だ」と再び脚光を浴びせた。

　自身もフランス代表として400試合近くに出場した元選手。当時の記憶が蘇ったかのような反応に海外ファンからは「コーチもプレーしたがっている！笑」「かつてはこのコーチも選手だった。ゆえにフラッシュバックがあったんだ」「彼は何をしようとしているの？」といったコメントや泣き笑いの絵文字が寄せられた。

　フランスは東京五輪で金メダルを獲得。優勝に導いたティリ監督は日本のパナソニックパンサーズでも監督を務めている。30日に開幕したW杯では、日本はプールBで出場。同プールで上位2か国に入ればパリ五輪への出場権を手にする。