「藤井さんのために頑張る」 男子バレー日本代表が明かした亡き友への思い「彼の叶わなかった夢」
男子バレーボールのパリ五輪予選兼ワールドカップ(W杯)が30日、東京・代々木第一体育館で開幕する。五輪切符獲得が期待される日本代表選手の意気込みを、日本バレーボール協会公式YouTubeチャンネルが公開。各々が大会を目前にした胸の内を明かしているが、2021年の東京五輪に出場し、今年3月に胃がんのため亡くなった藤井直伸さんを思う言葉もあった。
男子バレーW杯は今夜開幕
男子バレーボールのパリ五輪予選兼ワールドカップ(W杯)が30日、東京・代々木第一体育館で開幕する。五輪切符獲得が期待される日本代表選手の意気込みを、日本バレーボール協会公式YouTubeチャンネルが公開。各々が大会を目前にした胸の内を明かしているが、2021年の東京五輪に出場し、今年3月に胃がんのため亡くなった藤井直伸さんを思う言葉もあった。
世界ランク5位の日本は、今年のネーションズリーグで史上初の銅メダルを獲得するなど強さを見せてきた。8チームの総当たり戦で、上位2チームに入れば来年のパリ五輪出場権を獲得できる。
動画に登場した各選手は大会を前に意気込みを語ったが、西田有志は「自分のためでもあるし、奥さん(女子日本代表・古賀紗理那)のためでもあるし、亡くなってしまった藤井さんが出たかったであろう大会でもあると思っている」と、ともに東京五輪に出場した藤井さんへの思いも口にした。「自分でしっかり求めないといけない部分を出すことだけをフォーカスしてやっていきたい」と力強く語った。
高橋健太郎も「応援してくれる家族のため、藤井さんのために頑張ろうと思っています」とコメント。藤井さんはVリーグ・東レでチームメートだった。「彼の叶わなかった夢、やりたかったであろう時間を与えられている。藤井さんのため、家族のために頑張ります」と神妙に語った。
動画の最後で、フィリップ・ブラン監督は「我々チームは最終的なゴールを成し遂げるために同じ時間を共有し、これまで練習してきた。既に今シーズンはVNLとアジア選手権と2どのゴールを果たし、喜びを共有できた。3度目のゴールはより特別なものになる。更にファンがどのような応援をしてくれるか、会場が特別な空気になるのが待ち遠しい」と語った。日本は今夜、世界ランク28位のフィンランドと対戦する。
(THE ANSWER編集部)