アジア大会9-0発進のサッカー韓国代表にメディア熱狂 得点力不足の嘆きが一変「競技力への疑問を一掃した」
フル代表の得点力不足を嘆いていた韓国サッカー界が、アジア大会の爆勝発進で沸いている。19日、中国・杭州で開会式に先だって競技がスタートし、U-24で構成された韓国代表はクウェートに9-0と大差をつけての勝利。全国紙「東亜日報」は「9ゴール、クウェート大爆撃…アジア大会初の3連覇へ熱い船出」と伝えている。
中国・杭州でアジア大会が開幕…フル代表とは真逆の結果
フル代表の得点力不足を嘆いていた韓国サッカー界が、アジア大会の爆勝発進で沸いている。19日、中国・杭州で開会式に先だって競技がスタートし、U-24で構成された韓国代表はクウェートに9-0と大差をつけての勝利。全国紙「東亜日報」は「9ゴール、クウェート大爆撃…アジア大会初の3連覇へ熱い船出」と伝えている。
また「中央日報」は、敗れたクウェートのフェイシー監督の「とても難しい試合だった。韓国は私たちと全く違うレベルのチームだった」というコメントを伝えている。今月上旬、フル代表が欧州遠征を1勝1分で終えた当時とは、180度逆転したムードだ。
9日(日本時間10日)にウェールズと戦った韓国フル代表はスコアレスドロー、12日(同13日)のサウジアラビア戦は1-0の辛勝だった。ドイツ人のユルゲン・クリンスマン監督が就任してから、6戦目でようやく初勝利を挙げたものの、同じ期間に日本がドイツに4-1、トルコに4-2と圧勝したことを受けて、韓国メディアは揃って自国サッカーの危機を伝えていた。
当時、日刊紙「イルガンスポーツ」は「韓国と日本サッカーの格差がどんどん広がっている。熾烈な競争関係の中、少し前に行かれたという程度ではない。日本サッカーは世界的な水準に速い成長を見せており、韓国は反対に後退。格差は広がるしかない状況だ。代表チームの競技力や結果、協会の行動全てが同様だ。地理的な関係以上のライバル関係というには無理があるほどの格差だ」という嘆きを掲載したほど。今年の国際Aマッチの成績を比較し「日本が4連勝で、18点を入れている間に、韓国は1勝2分1敗でたった2得点」としていた。
アジア大会の韓国代表は、Jリーグのセレッソ大阪などでも活躍したファン・ソンホン監督が指揮を執り、クウェート戦ではドイツのシュツットガルトでプレーするチョン・ウヨンがハットトリックを決めた。東亜日報は「大会初戦から多くの選手が得点を決め、試合前まで取りざたされていた競技力への疑問を一掃した」と伝えている。
今後はパリ・サンジェルマンでプレーするイ・ガンインも合流する。韓国代表はアジア大会で通算最多となる5度の優勝を誇り、2014年の仁川大会と2018年のジャカルタ・パレンバン大会を連覇。今大会では史上初3連覇がかかる。U-22で構成された日本代表とは別組で、対戦は決勝トーナメントの組み合わせしだいとなっている。
(THE ANSWER編集部)