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ディープ最終世代が欧州年度代表馬に急浮上 G1復活Vで高騰するオーギュストロダンの評価

欧州競馬のG1アイリッシュチャンピオンステークス(芝2000メートル、良、9頭立て=1頭取り消し)が現地9日、アイルランド・レパーズタウン競馬場で行われ、ディープインパクト産駒の最終世代オーギュストロダン(牡3、A・オブライエン)が好位から差し切り、G1レース4勝目を挙げた。勝ちタイムは2分2秒68。生産者は次走に凱旋門賞(10月1日、仏ロンシャン競馬場)の可能性を挙げ、英専門紙は年度代表馬を展望をするなど、期待が膨らんでいる。

愛チャンピオンステークスで優勝したオーギュストロダン【写真:Getty Images】
愛チャンピオンステークスで優勝したオーギュストロダン【写真:Getty Images】

G1愛チャンピオンステークスで復活V

 欧州競馬のG1アイリッシュチャンピオンステークス(芝2000メートル、良、9頭立て=1頭取り消し)が現地9日、アイルランド・レパーズタウン競馬場で行われ、ディープインパクト産駒の最終世代オーギュストロダン(牡3、A・オブライエン)が好位から差し切り、G1レース4勝目を挙げた。勝ちタイムは2分2秒68。生産者は次走に凱旋門賞(10月1日、仏ロンシャン競馬場)の可能性を挙げ、英専門紙は年度代表馬を展望をするなど、期待が膨らんでいる。

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 好発を決めながらも、昨季の優勝馬で同厩舎のルクセンブルクにハナを譲り、インの3番手で立ち回ったオーギュストロダン。道中はしっかりと折り合って4コーナーを回ると、鞍上ライアン・ムーア騎手のゴーサインに鋭く反応した。直線の坂をグイグイ伸びてルクセンブルクをかわすと、後方2番手から鋭進したナシュワの強襲も凌ぎ切ってゴールイン。大差の最下位10着に敗れた7月のG1キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスから巻き返し、1番人気に応えた。

 オーギュストロダンのオーナーブリーダーでもあるクールモアスタッド公式サイトは「オーギュストロダンがアイリッシュチャンピオンステークスで輝かしいベストに返り咲いた」との見出しで記事を掲載。「オーギュストロダンはディープインパクトとG1・3勝したロードデンドロン(父ガリレオ)の牡馬というトップクラスの血統を誇っている。それにふさわしく、A・オブライエンはオーギュストロダンに対し国際的な範囲の選択肢を考えており、もし良い馬場状態で走れれば凱旋門賞、最終的な目標はブリーダーズカップとしている」と良馬場前提ながらも次走以降の予定について触れている。

 また、英専門紙「レーシングポスト」は「オーギュストロダンとタヒーラがカルティエ・ランキングを大きく動かした」と見出しをつけ、オーギュストロダンが年度代表馬争いでも大きく浮上したことに言及。「クラシックの勝者はそれぞれアイルランドの2日間の開催で、トップレベルでの4勝目を獲得し、2つのダービーの勝者であるオーギュストロダンは愛チャンピオンステークスで勝利、タヒーラもロイヤルアスコットに続き、愛メイトロンステークスでも勝利した」と記し、同日に行われたG1愛メイトロンS(芝1600メートル)を制してG1・3連勝、通算6戦5勝としたタヒーラ(牝3、D・ウェルド)とともに称賛した。

 同紙は欧州競馬の年度代表馬表彰「カルティエ賞」の行方について、オーギュストロダンと同厩で、今年G1・4連勝を含む通算9戦7勝のパディントン(牡3)が172ポイントでトップに立っていることを説明しつつ「この成功によりモスターダフを超えて2頭が昇格し、オーギュストロダンが128ポイントを獲得し、3歳牝馬部門でもトップに立つタヒーラが120ポイントとなった」と年度代表馬争いでもディープ産駒が大きく浮上したことも伝えている。

(THE ANSWER編集部)


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