エンゼルス戦の8回に登板、1イニング無失点

　米大リーグのオリオールズ・藤浪晋太郎投手が6日（日本時間7日）、敵地エンゼルス戦の7点リードの8回に3番手として救援登板し、1回を投げて1安打無失点1奪三振無四球。前日に続いて無失点ピッチングとなった。今回のロサンゼルス遠征ではスタンドに現れた“富士山男”が米国で話題に。熱狂的ないで立ちでの応援スタイルに、米記者から称賛の声が上がっている。

　青地の山肌と頂上に白い雪を冠したような被り物の男性。持っている日の丸には金色で「Let’s GO！」「Shintaro Fujinami」と書かれ、日の丸をまたぐように「藤浪」、日の丸の中心には「FUJI」の文字も見える。フィールドに向かって懸命に声援を送るととともに、スタンドのファンを煽って盛り上げている。

　メリーランド州地元メディア「ボルティモア・バナー」のアンディ・コスカ氏は自身のX（旧ツイッター）でこの男性の写真を公開し、藤浪本人がこの男性を親しい友人と話していると紹介。本人は「クレイジーだ」と言っていたと伝えたが、コスカ氏は「きっと感謝しているに違いない。フジナミはマウンドに上がってすぐに彼に気がついた」とつづった。

　米ファンも反応し、「彼のおかげで大勢の人の夜と、（チームの）勝利が素晴らしいものになった」「プレーオフの時に彼が必要だ」「このファンと契約して！」「彼は単にMASN（地元テレビ局）に映りたい仮装ピエロと違って、真の野球ファンだ！リスペクトする」「こんな風に応援してくれる友人はみんなに必要だね」「プレーオフの全試合にスタンドに来て応援してほしい」「彼のようなバイブス（テンション）でチームはワールドシリーズに行けるかもしれない」といった声が上がっている。