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バスケW杯で肘打ち→腎臓摘出の悲劇 相手選手が謝罪「お詫びします。私は卑劣な選手ではない」

日本が悲願のパリ五輪出場権を掴んだバスケットボールのワールドカップ(W杯)。他国のチームに悲劇が起こっていた。セルビアのボリシャ・シマニッチが試合中に腹部に肘打ちを食らい、途中交代。その日のうちに病院で手術を受けるも合併症を発症し、9月3日に片方の腎臓を摘出したと米メディアが伝えた。肘を入れてしまった選手は「卑劣なプレーをするつもりはありませんでした」「心の底から真摯に謝罪します」などとコメントしている。

セルビアのボリサ・シマニッチ【写真:Getty Images】
セルビアのボリサ・シマニッチ【写真:Getty Images】

セルビア代表のシマニッチが腎臓を摘出

 日本が悲願のパリ五輪出場権を掴んだバスケットボールのワールドカップ(W杯)。他国のチームに悲劇が起こっていた。セルビアのボリシャ・シマニッチが試合中に腹部に肘打ちを食らい、途中交代。その日のうちに病院で手術を受けるも合併症を発症し、9月3日に片方の腎臓を摘出したと米メディアが伝えた。肘を入れてしまった選手は「卑劣なプレーをするつもりはありませんでした」「心の底から真摯に謝罪します」などとコメントしている。

 まさかの出来事は、8月30日にフィリピン・マニラで行われた1次ラウンドのセルビア―南スーダン戦、最終第4クォーター残り2分弱の場面で起きた。リング下でヌニ・オモトのガードに入ったシマニッチの腹部にオモトの肘が入った。シマニッチは身を屈めて悶絶。残り1分31秒で交代した。

 試合は113-83でセルビアが快勝したが、大きな代償を払うこととなった。米スポーツ専門局「ESPN」が「セルビアの選手がFIBAワールドカップで肘打ちを受けて腎臓を失う」と題して詳報したところによると、シマニッチはその日のうちに病院に運ばれ、緊急手術を受けた。しかし、一致する血液型を見つけるのに苦労し、シマニッチは合併症を発症してしまったという。

 セルビア代表のチームドクターの声明によると、3日にシマニッチは2度目の手術を受け、片方の腎臓を摘出。しばらくの間、マニラの病院に入院することが見込まれているという。同記事では、肘を当ててしまったオモトのコメントを紹介している。

「お詫びします。私はどんな形の卑劣なプレーもするつもりはありませんでした。あなたが早期に回復することを願っています。あなたのために私は祈ります。私は卑劣な選手ではありません。卑劣な選手であったことは一度もありません。見ていた全ての方々、そして何よりも当該選手に心の底から、真摯に謝罪します」

 25歳のシマニッチは、2022年にはNBAジャズのサマーリーグチームに参加。セルビアやスペインのプロチームでプレーしてきた。1次リーグに続き、2次リーグも突破したセルビアのベンチには、背番号28のシマニッチのユニホームが置かれていた。

(THE ANSWER編集部)

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