エンゼルス転落の1か月は「まぎれもない大惨事」 MLB公式が総括「大谷も放出すべきだったかも」
米大リーグのエンゼルスは8月のトレード期限を前に、2014年以来のプレーオフ進出を目指して他球団から選手をかき集めるという勝負手を打ったものの、1か月もたたないうちに事実上の終戦を迎えるという事態に追い込まれた。これをメジャーリーグ公式サイトは「大惨事」と厳しい言葉で紹介。結果的に大谷翔平投手も「放出すべきだった」と指摘している。
9年ぶりプレーオフ目指して大補強も…その後8月は8勝19敗と崩壊
米大リーグのエンゼルスは8月のトレード期限を前に、2014年以来のプレーオフ進出を目指して他球団から選手をかき集めるという勝負手を打ったものの、1か月もたたないうちに事実上の終戦を迎えるという事態に追い込まれた。これをメジャーリーグ公式サイトは「大惨事」と厳しい言葉で紹介。結果的に大谷翔平投手も「放出すべきだった」と指摘している。
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「トレードのデッドラインで最も成功したのはどのチームだ?」という記事で紹介されたもの。8月1日(日本時間2日)のトレード期限を控えての状況を「エンゼルスはオフにFAとなるショウヘイ・オオタニをトレードするかどうか、多くの人が注目していたため最も興味深いチームだった」と振り返っている。
7月末日のエンゼルスは56勝51敗の貯金5で、地区首位のレンジャーズから5ゲーム差。ワイルドカードも含め、プレーオフを狙える位置にいた。記事は、大谷を放出しないと決めた7月下旬からの動きを「オオタニに執着しただけでなく、GMのペリー・ミナシアンはバイヤーとして全力を尽くした。優勝争いが過熱する終盤戦に向けてロースターを補強するため、ルーカス・ジオリト、レイナルド・ロペス、CJ・クロン、ランダル・グリチック、ドミニク・リオン、エドゥアルド・エスコバー、マイク・ムスタカスを獲得した」と短期間での補強攻勢を紹介した。
ただ、8月のチーム成績は8勝19敗。記事は若手の有望株を放出して得られた成果を「まぎれもない大惨事」と切り捨てた。数字を見れば明らかで、ジオリトは6試合に先発し、1勝5敗で防御率6.89。一塁や外野を守る強打者と期待されたクロンとグリチックのOPSはともに.600未満だった。
結果、エンゼルスは1か月でチーム解体に追い込まれた。8月末には、年俸総額を削減し、ぜいたく税の課税を避けようとしてジオリトやロペス、リオンといった獲得したばかりの主力選手まで、ウェーバーを通じて他球団へ放出した。
さらには8月23日(同24日)のレッズ戦で、大谷に右肘靭帯の損傷が判明し、今季の投手としての出場を見合わせる事態に。9月4日(日本時間5日)の試合では、右わき腹を痛め急遽スタメンから外れた。記事は「結局のところ、彼らは大谷をトレードするべきだったのかもしれない」としている。
(THE ANSWER編集部)