カーボベルデとの大一番、勝てばパリ五輪出場が決定

　沖縄県で行われているバスケットボールのワールドカップ（W杯）で、日本は2日夜にアフリカのカーボベルデと17～32位の順位決定リーグで対戦する。世界ランキング36位の日本は、勝てばこの大会アジア勢で首位となり、2024年のパリ五輪出場が決まる。米メディアは「大きなストーリーがある」と日本の有利を予想している。

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　日本は8月31日、ベネズエラを86-77で下して大会2勝目を挙げた。第3クオーター（Q）まで53-62とリードを許しながら、終盤の逆転劇でファンを沸かせた。世界ランク64位のカーボベルデは同日、フィンランドに77-100で敗れている。

　米国のメディア「スポーティング・ニュース」はこのカードについて、日本の優勢を予想している。勝利オッズは日本は1.83倍、カーボベルデは1.95倍だとしており「日本はベネズエラ戦の劇的な勝利で勢いに乗っている。今週初めにW杯初勝利を挙げたカーボベルデはフィンランド戦での大敗から立て直しを図る」と分析している。

　日本有利を予想する理由として「バスケットボールは勢いと流れのゲームであり、日本は十分な勢いとともに土曜日の試合に臨む」「日本にはホームアドバンテージがあり、観客が逆転劇を後押ししている」と、地元開催の会場の雰囲気も追い風になっている点を挙げる。

　カーボベルデが今大会、W杯初勝利を記録した相手は、日本が逆転で下したベネズエラだった。「カーボベルデもベネズエラには（日本と）似たような結果ではあるが、違うのはこの試合で日本が勢いづき、そして大きな“賭け”が関係しているということだ」と、五輪切符がかかった試合となることも日本を有利にする要素の1つだと見ている。

「日本は運命を自らの手で決められるという大きなストーリーがある。日本にとってはシンプルで、勝てば五輪だ。自国の観客を前ということでカーボベルデ戦はより一層モチベーションが上がるだろう」

　大歓声を力に変えて、勝利をつかみとれるか。