解体エンゼルスに米記者皮肉「MLBは不動産のようだ」 放出3選手を同じ64勝70敗のチームが獲得
米大リーグ・ガーディアンズは8月31日(日本時間9月1日)、エンゼルスがウェーバー公示にかけていたルーカス・ジオリト、レイナルド・ロペス、マット・ムーアの3投手を獲得したことを発表した。解体に走ったエンゼルスと同じ勝率のチームが補強を行った事実に米記者が注目。「MLBは不動産のようだ」と“場所”の重要性を指摘している。
ガーディアンズがエ軍から3投手を獲得
米大リーグ・ガーディアンズは8月31日(日本時間9月1日)、エンゼルスがウェーバー公示にかけていたルーカス・ジオリト、レイナルド・ロペス、マット・ムーアの3投手を獲得したことを発表した。解体に走ったエンゼルスと同じ勝率のチームが補強を行った事実に米記者が注目。「MLBは不動産のようだ」と“場所”の重要性を指摘している。
1か月前のトレード期限で“買い手”に回り、プレーオフ出場へ攻勢を強めたエンゼルスだったが、あっという間に方向転換を強いられた。8月は月間8勝19敗と大失速。ワイルドカードでのプレーオフ進出圏内からも11.5ゲーム差と一気に後退してしまった。
30日(同31日)には、トレードで補強したジオリト、ロペス、ドミニク・レオン投手、ランダル・グリチック外野手の4人に加え、ハンター・レンフロー外野手、ムーアの計6人をウェーバー公示すると米記者が続々報道。主力級6選手の“大量放出”を画策することで、事実上の終戦を宣言する形になった。
レオンはマリナーズが、レンフローはレッズが獲得を発表。グリチックは獲得を申し出る球団が現れず、エンゼルスに残留が決まった。一方、ジオリト、ロペス、ムーアの3投手を一挙に獲得したのがア・リーグ中地区2位のガーディアンズ。エンゼルスと同じ64勝70敗で借金6を抱えているチームだ。
米ニューヨーク州地元紙「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者は自身のX(旧ツイッター)でこの現象に注目。「64勝70敗のエンゼルスは終戦し、ウェーバー公示で選手を投げ売りした。64勝70敗のガーディアンズはウェーバーの請求者となり、頑張ることにした。MLBは不動産のようだ」と投稿した。
同じ勝敗数なのに、地区首位とのゲーム差はエンゼルスが12.5なのに対し、ガーディアンズは5。シャーマン氏は「#Location #Location #Location」とハッシュタグを添え、「場所」が重要であるというMLBと不動産の類似性を皮肉交じりに指摘した。
(THE ANSWER編集部)