大谷翔平の出場を「今すぐ止めさせるべき」 エ軍前監督が打者出場継続に疑問「来季も危険をさらす」
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は29日(日本時間30日)の敵地フィリーズ戦に「2番・DH」で出場し、5打数3安打2打点と活躍したものの、チームは7-12で敗戦。1週間前に右肘靭帯の損傷が判明し、球団は今季残り試合の登板がなくなったと発表してからも打者としての出場を続けている。こうした状況に、ジョー・マドン前監督は「MLBネットワーク」公式YouTubeチャンネルに出演し「今すぐ止めさせるべきだ」と主張している。
MLBネットワークの公式YouTubeチャンネルで見解
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は29日(日本時間30日)の敵地フィリーズ戦に「2番・DH」で出場し、5打数3安打2打点と活躍したものの、チームは7-12で敗戦。1週間前に右肘靭帯の損傷が判明し、球団は今季残り試合の登板がなくなったと発表してからも打者としての出場を続けている。こうした状況に、ジョー・マドン前監督は「MLBネットワーク」公式YouTubeチャンネルに出演し「今すぐ止めさせるべきだ」と主張している。
マドン前監督は同チャンネル内で司会者から「彼はもう投げない、でもまだ打っている。こうするべきなの?もしあなたがマネージャーならこうする?」と問われると、こう答えた。
「レースでどの順位につけているかによるけど、事実、彼らは現状プレーオフのチャンスがない。もし手術が必要で、彼を回復させて少なくとも来年に打者として復帰させるためには、今すぐ全てやめさせるべきだ。だから理解できない」
現在、大谷が出場を続けているのはあくまで本人の意思。マドン前監督も大谷の考えを理解しているとはいえ「唯一やり残したことといえば、打者としてさらなる記録を追い求めること。このやり方はすべてを後ろ倒ししているだけだと思う。このまま続ければ来季の何試合かも危険にさらしてしまうことになる」と早期の休養を求めた形だ。
司会者が「シーズンをやり遂げるのは素晴らしいことだけど、彼はもっと自分勝手にだってなれる。新しい契約のこともあるし」と今オフに迎えるフリーエージェント(FA)について水を向けると、マドン前監督は「結局は彼はいつも勝利のことを考えていて、エンゼルスの勝利に貢献しようとしている。彼が(打者で出場を続ける)理由を自ら説明しない限り、私は彼がいまだに勝利のことをより重視しているのだと考えている」と推察。それを踏まえた上で「もし彼にとって、より明らかにプレーオフのチャンスがないとなれば、手術に踏み切るかもしれない」と今後の動きにも言及した。
(THE ANSWER編集部)