タカマツが敗戦の中に感じた「進歩」 試合後に伝わってきた「悔しさ」の価値
日本勢で唯一、個人種目の決勝戦に残ったのは「タカマツ」ペアだった。アジア大会(ジャカルタ)のバドミントン競技は27日に女子ダブルスの決勝を行い、高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)は、中国のペアに敗れて銀メダルとなった。
女子ダブルス優勝逃すも掴んだ収穫、松友「久しぶりに良い試合ができたな」
日本勢で唯一、個人種目の決勝戦に残ったのは「タカマツ」ペアだった。アジア大会(ジャカルタ)のバドミントン競技は27日に女子ダブルスの決勝を行い、高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)は、中国のペアに敗れて銀メダルとなった。
相手は、ともに21歳と若い陳清晨(チェン・チンチェン)、賈一凡(ジア・イーファン)のペア。前衛の陳清晨(チェン・チンチェン)が機動力を見せ、上背がある左利きの賈一凡(ジア・イーファン)が後衛から強打を繰り出す。前日の26日に行われた準決勝では、世界選手権で2年連続銀メダルの福島由紀、廣田彩花組(岐阜トリッキーパンダース)をストレート(17-21、8-21)で破り、勢いに乗っていた。
それでも、第1ゲームは20-17でゲームポイントを先に握る展開に持ち込んだ。相手の強打に押されて低い位置でシャトルを拾うだけでなく、ラケットを立ててかがみながら低い弾道で打ち返す場面も多く、攻撃的なショットが目立った。しかし、最後は5連続失点。相手の連続強打に押し切られた。
高橋は「昨日の福島、廣田との試合を見て、団体戦のときとは全然違うと思った。あんなに強い中国のペア、久しぶりに見た。実際に、いつもよりアグレッシブで引かなかった。左利きの選手がすごく前に来ていたので、調子が良いときなんだろうと思った」と警戒して臨んだことを明かしたが、相手の勢いを止め切れなかった。
逆に、第2ゲームは粘って相手についていった。4連続失点からスタートし、追いついては引き離される流れ。18-20でマッチポイントを握られながら、20-20の同点に追いついた。しかし、最後は2連続失点。賈一凡(ジア・イーファン)の連続強打は何とか返したが、返球を前衛の陳清晨(チェン・チンチェン)に捕まえられた。結果としては、ストレート負けだが、2ゲームとも大接戦。2人は、悔しさを表しながらも、勢いに乗っている相手と互角に渡り合えたことに手ごたえを得ていた。