大谷翔平が「トレードから外れた」ワケ スクープした記者が自ら解説「もし7戦6敗だったら…」
米大リーグ・エンゼルスが、大谷翔平投手をトレード放出しない決断を下したと米誌「スポーツ・イラストレイテッド」が26日(日本時間27日)、伝えた。特ダネを報じた同誌の看板記者はMLB専門局の番組に出演。「エンゼルスのフロントオフィスは、ここ7試合でポストシーズン進出の可能性があると確信した」「これは選手に対する明らかなメッセージだ」と決断の背景を解説した。
米誌「スポーツ・イラストレイテッド」の看板記者がMLB専門局で解説
米大リーグ・エンゼルスが、大谷翔平投手をトレード放出しない決断を下したと米誌「スポーツ・イラストレイテッド」が26日(日本時間27日)、伝えた。特ダネを報じた同誌の看板記者はMLB専門局の番組に出演。「エンゼルスのフロントオフィスは、ここ7試合でポストシーズン進出の可能性があると確信した」「これは選手に対する明らかなメッセージだ」と決断の背景を解説した。
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8月1日(同2日)のトレード期限まで6日。今季終了後にフリーエージェント(FA)となるために、去就に注目が集まっていた大谷が「トレード市場から外れた」とする大ニュースが飛び込んできた。報じたのは40年以上MLBを取材し、5度のエミー賞受賞を誇るトム・バードゥッチ記者。同誌にて、「独占:エンゼルスがショウヘイ・オオタニをトレード市場から外し、ポストシーズン進出を目指す意向」と題する記事を執筆した。
記事は球団関係者の談話として、大谷獲得を目指す他球団からの様々なトレードオファーをエンゼルスは検討し、内部で議論を重ねてきたと言及。その上で、「水曜日の午後遅く、エンゼルスはオオタニを保持することだけでなく、トレード期限で買い手に回ることも決断した」と明かした。
MLB専門局「MLBネットワーク」の番組「MLBトゥナイト」に出演した同氏は、エンゼルスの決断の背景を紐解いた。1つ目の要因として挙げたのは、提示された対価のオファーが求めていたものではなかったこと。「エンゼルスは若手有望株や(ドラフト)ロッタリー権には興味がない」とあくまでメジャーで即戦力となる選手を求めていたという。
次に、エンゼルスがここ7試合で6勝していることに触れた。「もし7試合中6敗していたら、トレードの可能性はもっとあったかもしれない。この短い(好調の)期間で、エンゼルスのフロントオフィスは『我々にはポストシーズン進出の可能性がある』と確信し、決断を下した」と直近の1週間の成績が決め手になったと伝えた。
2014年以降プレーオフから遠ざかっているエンゼルスだが、今季はワイルドカード圏内まで4ゲーム差と手が届く範囲にいる。「プレーオフからしばらく遠ざかっているファンに『今季は諦めた』と言う訳にはいかなかった」との見方も示した。
さらに、大谷の同僚たちへの影響にも言及。「これはエンゼルスの選手への明らかなメッセージでもあると思う。『私たちは全力を尽くす。君たちを信じている。もし私たちが売り手になると心配しているなら、忘れてくれ』とね」と球団の決意を示すものであるとした。
(THE ANSWER編集部)