エンターテイメント球団「サバンナ・バナナズ」に潜入

　プロ野球で昨年話題となった「きつねダンス」が野球の本場・米国でも観客を沸かせた。披露したのは昨季限りで現役を引退した元北海道日本ハムファイターズの杉谷拳士氏だ。“世界一ファンを楽しませる球団”に潜入し、打席に立つ前にチームメートを従えてノリノリでダンス。「これはクールだ」「こいつは新入りか？」「この男大好きだ」などと米ファンの心も掴んだ。

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　上下黄色のユニホームにオレンジ色のリストバンドが映える。後方に十数人のチームメートを従えて打席に向かった杉谷氏は、お馴染みの音楽が流れるとキレキレの「きつねダンス」を披露した。球審が見つめる中、後ろの同僚も白い歯を見せながら息ピッタリにシンクロ。杉谷氏はバットを受け取ると、そのまま左打席に入った。

　杉谷氏が自身のインスタグラムで「世界一ファンを楽しませる球団!!　野球の枠を超えたエンターテイメント集団!!　潜入中です」と紹介したのは米ジョージア州の人気球団「サバンナ・バナナズ」。ファウルボールを観客席のファンがキャッチすると打者がアウトになるなど、エンターテイメント性を追求した独自ルール「バナナ・ボール」を採用している奇想天外な球団だ。

　相手チーム「パーティ・アニマルズ」の投手も奇妙なダンスをマウンド上で披露して翻弄。杉谷氏は鋭いゴロを弾き返すも遊撃手に処理され、一塁走者が封殺となった。一塁に残った杉谷氏はその後生還。出迎えたチームメートと並んで再び息の合ったダンスを観客にお披露目した。

　YouTubeでライブ配信された22日（日本時間23日）の試合。「きつねダンス」を見た米ファンからはチャット欄に「これはクールだ」「こいつは新入りか？」「この男大好きだ」などと騒然としたコメントが寄せられた。実況も「とてもエキサイティングなデビューだ」「（チームメートの）こんな大きな笑顔なかなか見ないよ」と称賛。米国のエンターテイメント集団の中でもすっかり心を掴んだようだ。