2日まで行われたオーストリアGP

　自動車レース・F1第10戦オーストリアGPは2日まで同国のレッドブル・リンクで行われ、マックス・フェルスタッペン（レッドブル）が今季7勝目をマークした。レース前のイベントでは“空飛ぶマシン”が墜落するアクシデントが発生。これを見ていたドライバーのリアクションが話題となっている。

　肝を冷やした。マシンが墜落したからだ。といっても、四輪走行のF1マシンではない。イベントに現れたのは、ヘルメットを被り、背中と両腕にジェットパックと呼ばれる“空飛ぶマシン”の装備をつけて空中を飛んでいた一人の男性だ。しかし、制御を失ってコース上に墜落。激しく転がって装備の一部が破損したように見えた。

　これをガレージで見ていたのがオーストラリア人ドライバーのオスカー・ピアストリ（マクラーレン）。チューブのようなものを口にしながら、向けられたテレビカメラの前で何とも言えないような表情を作った。一方、クラッシュしたパイロットは無事だったようで、ヘルメットを脱ぎ、ガッツポーズで観客にアピールした。

　F1公式インスタグラムは動画を公開。「オスカー・ピアストリのリアクションは私たちみんなと一緒だ　スピルバーグでのレースに先立って劇的な転倒をした大胆不敵なジェットパッカーが、ちょっと足を引きずっている以外は無事で良かった」とつづった。

　海外ファンからは「生き抜いたことを祝福しているよ」「アイアンマンでも最初のトライではうまくいかなかったんだ」「高さ制限を超えたため、5秒のペナルティだ」といった反響が寄せられ、今回のパイロットを務めたラッパーのイッサ・カルフォンは「これ僕だ。大きな怪我はなく、無事です。みんなメッセージありがとう」と記していた。