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“ジャッジ推し”の辛口NY紙記者 大谷翔平の2度目満票MVPを主張「他の選手への投票は難しい」

米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手に対し、ニューヨーク紙がMVPに推す記事を掲載した。全チームがシーズン162試合の半数以上を消化。前半戦を振り返った同紙の看板記者は、大谷を前半戦のア・リーグMVPに選出。昨季はヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手に投じたが、「他の選手に1位票を投じることを正当化するのは難しい」と史上初となる2度目の満票MVPに向けて太鼓判を押した。

エンゼルスの大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルスの大谷翔平【写真:ロイター】

昨季ジャッジにMVP投票、NY紙記者が大谷を絶賛

 米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手に対し、ニューヨーク紙がMVPに推す記事を掲載した。全チームがシーズン162試合の半数以上を消化。前半戦を振り返った同紙の看板記者は、大谷を前半戦のア・リーグMVPに選出。昨季はヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手に投じたが、「他の選手に1位票を投じることを正当化するのは難しい」と史上初となる2度目の満票MVPに向けて太鼓判を押した。

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 辛口で知られるニューヨークメディア。しかも、MVP争いのライバル候補・ジャッジの地元紙が手放しで称賛の言葉を並べた。報じたのは米紙「ニューヨーク・ポスト」だ。「シーズン中盤のMLBアワード:スターたち、成績不振者たち、そしてショウヘイ・オオタニ」と題する記事を掲載。看板記者のジョエル・シャーマン氏が前半戦のア・リーグMVPに大谷を選出した。

 大谷は3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でもMVPを受賞。同記者は「それは前菜にすぎなかった」とシーズンの凄まじさを強調した。84試合で30本塁打に到達。リーグ新の62本でMVPに輝いた昨季のジャッジと同じペースだった。昨季はジャッジがOPS.980に対し、今季の大谷は1.070という成績にも触れている。

 同記者は昨季のMVP投票でジャッジに1位票を投じたが、今季について「オオタニは昨季のジャッジのように打っている」「さらに、彼はサイ・ヤング賞の候補でもある」と絶賛した。加えて「昨季のヤンキースがジャッジのおかげだったのと同じぐらい、今季のエンゼルスもオオタニのおかげでプレーオフ争いに入っている」と主張。これまで論点だった「優勝争いへの貢献度」でも評価した。

 投打ともにリーグ平均レベルの成績なら十分にMVP候補になるとし、大谷がどちらも平均を大きく上回ることを紹介。「私たちはオオタニがしていることがどれだけ特別なことか、見失ってはいけない」と力説した。MVP投票を全米野球記者協会が担うようになった1931年以降、満票受賞を2度達成した選手はゼロという。

「オオタニは2021年に満票で選出されている。今季の途中で、他のア・リーグの選手に1位票を投じることを正当化するのは難しい」。ジャッジは6月4日(日本時間5日)から負傷者リスト入りし、現在も離脱中。普段は辛口のニューヨーク紙記者も大谷に文句のつけようがないようだ。

(THE ANSWER編集部)


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